“あるあるレッスン”に潜む罠

「ウェッジは重いシャフトを選ぶ」の罠

2020/09/01 17:00
フレックスに「WEDGE」と記されたウェッジ専用シャフト(上)

スイングやクラブ選びにおいて、正しいことをしているはずなのに何故か進歩しない。そんなアマチュアゴルファーは、当たり前と思っていることに潜む「罠」にハマっているのかもしれません。今回は、レッスンスクール「ゴルフテック」の三田貴史コーチが、失敗をしないクラブの選び方について解説します。

「アイアンとのバランスを考えて選ぶ」

ウェッジ選びにおいて、重さがあるスチールシャフトを好んで使用しているゴルファーをよく見かけます。ショットの安定性が増すなど理にかなう部分もありますが、通常のシャフトは重さに比例して硬くなる傾向にあるため、例えばアイアンに軽量シャフトを挿している場合は、同じタイミングやリズムで振りにくくなる可能性が高まります。

ウェッジに重いシャフトを挿して、かつアイアンと同じ流れの“しなり感”を出すためには、ウェッジシャフトのフレックスを落とすことが効果的です。アイアンよりも少しフレックスを落とすことで、ショートゲームのアプローチの振り幅でもアイアンと同じ感覚でスイングでき、タイミングが非常に合いやすくなると思います。

近年は飛び系アイアンのブームもあり、その下の距離を埋めるために単品ウェッジを購入するゴルファーが増えてきたようです。シャフトメーカーのラインアップを見ても、重さがありながら、しなりやすく設計されたウェッジ専用シャフトも増えています。これまで習慣的に重いウェッジを使っているゴルファーは、シャフトの重量とフレックスのバランスを見直してみると新たな上達のヒントが見つかるかもしれません。