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2009/10/28
打ち出し角の理想としては10度前後欲しいところ。サイエンスフィットが見たインパクトの瞬間のデータを、もっと突き詰めていくと、フェースの上下の進入角に問題があります。-7度というのは、かなりフェースが立った状態で当たっている証拠。あってはならないダウンブローです。これを-2度から0度くらいに持って行きたいですね。
「右肘を真下に降ろすようなイメージで振っている」と言っていましたが、上半身の真正面に常にクラブがあるという前提ならば、その通りです。しかし、本人は回しているつもりでも、体は回っておらず、腕だけで振っていて、右肘を真下に降ろすイメージは、かなり鋭角的にインパクトを迎える結果になっているのです。
善財さんが自覚すべきは、体が十分に回っていないということ。上半身をまったく有効的に使っていないんです。そこで、上体を十分に回す感覚を、常日頃から植え付けていくために、ボールを使ったレッスンを処方いたしましょう。まず、アドレスの状態で、前腕にボールを挟んでみてください。
アドレスの状態で、前腕にボールを挟むと、当然、ボールは上半身の真正面にありますね。その先に、クラブがまっすぐ伸びています。このアドレスの状態での位置関係を、しっかりと頭と体に焼き付けてください。
さて問題は、そこからハーフウェーバックまでの位置関係。アドレスでの腕と上半身の位置関係を崩さずに、テークバックしてみてください。ボールを挟んでいるので、ハーフウェーバックの状態でも、しっかり意識できるはずです。上半身の正面にボールがあって、そこからクラブがまっすぐ伸びていますよね。
ボールを挟んだハーフスイングでも、自覚できるはずです。これまで、上半身を十分に回していなかったことが、はっきり分かるはずです。そこからトップでも、上半身の真正面にボール。そして、クラブも然り。ボールを正面に保ちながら、上体を回せる限界まで回したら、肘を畳んでトップが完了します。自宅などで、暇さえあれば、ボールを使って、この感覚を体に植え付けてください。
「ボールが掴まるようにしたいというのが、私の永遠のテーマ。クラブを換えたことで、ボールは掴まりやすくなったけど、今度は球が全然上がりません。イメージとしては、右肘を真下に降ろすような感じを意識しているのですが…」
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