キャロウェイ特集
2026/01/20

なぜ初速は上がり、球は暴れないのか? キャロウェイ「QUANTUM」3層構造フェースの答え/コヤマカズヒロ氏が直撃

連載:進化するAIテクノロジーの先へ

■柔らかいのに速い「不思議な打感」の正体

「QUANTUM ドライバーシリーズ」

コヤマ:試打させてもらって、まず打感が面白いと思いました。単一素材とは違う、非常に柔らかく、少し不思議な打感ですね。

石野:チタン部分を薄くできたことで柔らかさが出て、フェースにボールが乗る時間が長いと体感される方が多いですね。

コヤマ:反発が高いのに弾くようなイメージではなく、フェース部分が薄くなったことでたわみ量が増えて乗る時間が長くなって、柔らかく感じるということですか。

石野:そうですね。それでいてスピードが出る。

コヤマ氏の試打インプレッションはいい意味で「不思議な打感」 (落合隆仁)

コヤマ:すでにテストを始めているプロがいると思いますが、評価はどうですか。

石野:第一印象はフェースが柔らかい、ボールが乗っている時間が長くて食いついている、今までにないキャロウェイだ、という方が多くて、皆さんいい意味で興奮してくださっている。それでいて数値を見ると飛んでいる。乗り感が多いとスピン量が増えすぎて飛ばないというイメージがあるのに実際に数値を見ると飛んでいる、ということで「不思議だ」とは言っていました。

コヤマ:確かに不思議な感じはありますね。ボールが最後に少し伸びていく印象もありました。

石野:いい意味でギャップを感じてもらえていると思います。

■「スピードがすべて」にこだわった5モデル

ソールには、3層フェースの重量配分やAIによる試作回数などを記した「スペックシール」が貼られている。小さいがゆえに何が書いてあるか興味がわく (落合隆仁)

コヤマ:今回、「ディスクリート・ウェイト」を採用している理由は? 以前は「ペリメーター・ウェイティング」という移動式ウエイトがありましたよね。

石野:ペリメーター・ウェイティングはレール式なので、細かくポジションを変更できるメリットがありますが、外観上の空力性能が変わってしまう。微妙にウェイト位置がずれると、最適なポジションから外れてしまうこともありました。今回のウェイトは内側に組み込め、外形が変わらないため、本来の空力性能を発揮できる。そのメリットから採用しています。

コヤマ:ウェイト機能も空力を阻害しないようにするなど、今作はすべてにおいて「スピード」にこだわっているということですね。

左から時計回りに、「MAX D」、「MAX」、「MAX FAST」、「◆◆◆ MAX」、「◆◆◆」 (落合隆仁)

QUANTUM MAXドライバー
最も幅広い層に向けたモデル。前作「エリート」よりも捕まりやすく、ボールも上がりやすい。ソール後方にディスクリート・ウエイトを搭載。

QUANTUM MAX Dドライバー
シリーズの中でも特にボールの捕まりが良い。スライスに悩む層でも、きれいなハイドローが出やすい設計。

QUANTUM MAX FASTドライバー
360°カーボンシャーシの採用で軽量化。捕まりが良い。フェース高はややシャロー気味で構えやすい。46インチのクラブ長でスピードに特化。

QUANTUM ◆◆◆(トリプルダイヤモンド/TD)ドライバー
ヘッドスピードの速いゴルファーやアスリート向け。ツアーで最も人気の高いモデル。スティンガーショットやカット気味に打ってもスピンが入りすぎず、飛距離を確保できる。

QUANTUM ◆◆◆ MAXドライバー
TDの形状を好みつつ、もう少しやさしさを求める層向け。TDより一回り大きく、安心感と適正スピンを両立させたモデル。

グレーと黒を基調とした外観のQUANTUMドライバーシリーズ。そのデザインについてコヤマ氏は「みんなが求めるシャープさ、シリアスさが出ている」と好印象。今回はファーストリリースから5機種のラインアップで「ユーザーを見てしっかりつくりこんでいる」と評価は高い。フレックスや重量帯のバリエーションなど豊富なオリジナルシャフトが用意されており、ゴルファーに最適な1本が見つかるはずだ。

(撮影:落合隆仁)

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