ゴルフプライド特集
2023/11/29

肥野竜也のモデル人生はゴルフで出来上がった 目標は「日本ミッドアマ」出場

連載:世界が選んだグリップ

■「グリップが気持ち悪かったらクラブを振れない」

ギアの中でもグリップにはこだわりが強い。その理由はテニス経験にあった(撮影:角田慎太郎)

若い当時は「ゴルフなんておじさんのスポーツ、絶対やるもんかって感じでしたね」。今ではモデルとして、そのイメージを覆す立場にいるのだから不思議なものだ。

そんな肥野にギアへのこだわりを聞くと、真っ先にグリップを挙げた。「ヘッドもシャフトもボールも大事だけど、グリップが気持ち悪かったら絶対に(クラブを)振れない」といい、「テニスをしていた時からそうなんですけど、ボクは手が乾燥しているので、グリップには適度な粘着力がないとダメなんです」

ご覧のとおり、下巻きで太くしたグリップを練習でも試合でも愛用する(撮影:角田慎太郎)

いろいろと試した結果、ゴルフプライド『ツアーベルベット』のバックラインなしが一番、相性が良かったそうで、「思い込んでいるだけかもしれませんけど、競技を始める前からお願いしているクラフトマンの方に交換してもらわないと、どうもしっくり来ないんですよね」

仕事柄、試打クラブを手にする機会も多いが、どうしてもグリップが違うと気になってしまうというほど繊細なのだ。

■太めのグリップを好む理由

「スイングを見直す前にグリップを見直した方がいい」と言い切る肥野(撮影:角田慎太郎)

グリップは太めが好み。ショートアイアンより上の番手は少しコックを入れられる下巻き2枚半。ウェッジはそれよりも太い。

「オーストラリアのコーチの指導でテニスのグリップが極太だったせいか、ゴルフでもグリップは太めの方が面を感じられるんです。ウェッジはコックを使いたくないのでより太く、より面を感じたいので下巻きを3枚。練習では(右手部分が太いゴルフプライドの)『PLUS4』を入れたウェッジも使っています」

グリップにこだわるからこそ、持論がある。「僕の中では、スイングを見直す前にグリップを見直した方がいい。それでスイングは変わるんです。実際にクラフトマンのもとティッシュ1枚レベルでスイングが変わるのを見ています。意外にみんな注目していないけど、自分に合ったグリップの太さを見つけることが上達につながるはず」

■目指すは「日本ミッドアマ」出場、そして「日本アマ」

モデルであり、本格的な競技ゴルフファーでもある(撮影:角田慎太郎)

今年、予選を通過して「関東ミッドアマ」出場を果たした肥野のゴルファーとしての目標はアマチュアゴルファー日本一を決める「日本ミッドアマ」に出場すること。その先には「日本アマ」も見据えている。

「『日本ミッドアマ』に出たらおそらく芸能人初。今の振り感のまま、10ヤード飛距離を伸ばせれば、世界が変わるんじゃないかと思うんですけどね」

来年こそ、こだわり抜いた太めのグリップで、大舞台への切符をつかみ取るつもりだ。

肥野にとってゴルフは「コミュニケーションツール」(撮影:角田慎太郎)

肥野 竜也(ひの・たつや)
1979年6月9日生まれ。長野県出身。俳優、ファッションモデル。23歳でモデルデビュー。モデルの夫人とは「ゴルフで知り合った」。2017年芸能人スピードゴルフ初代チャンピオン。ベストスコア68(静岡・ギャツビイゴルフクラブ)。「ゴルフはコミュニケーションツールとして重要。仕事の面でも一緒に回りたいと思われる人になりたい」

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