バンカーで足を何度もめり込ませたら「2ペナだ」のクレーム。正しい?/ルールQ&A

バンカーで足を何度もめり込ませたら「2ペナだ」のクレーム。正しい?/ルールQ&A

バンカーショットを打つ前、スタンスが決まらないので何度か砂に足をグリグリめり込ませていた。これを見た同組プレーヤーが「スタンスの場所を作るのは2ペナだ!」とクレーム。こんな場合、ルール上どうなる?

バンカーのスタンスに関する問題

■1
バンカーではいくらでも足をグリグリめり込ませることができる。問題ない。

■2
バンカーで足をグリグリめり込ませるのはOKだが、必要以上にやると2罰打。

■3
バンカーで足をグリグリめり込ませると即2罰打。絶対やってはいけない。

バンカーで足を何度もめり込ませたら「2ペナだ」のクレーム。正しい?/ルールQ&A

ライを改善する意図はなかったからいいんじゃないの?ダメ?

◇◇◇◇

正解は「2」

■2
バンカーで足をグリグリめり込ませるのはOKだが、必要以上にやると2罰打。

片側がバンカーの斜面でスタンスが取りにくいので側面の砂を崩して、「両足が水平になるようにして打った」。これが典型的な「スタンスの場所を作る=ライの改善」違反のシーンです。

規則書には「プレーヤーはスタンスをとるとき両足をしっかり潜り込ませること」を禁止していないとあり、「グリグリ潜り込ませる」ことを認めています(規則12.2b(2))。なので、設問のプレーヤーは問題なく、罰なしと判断できるでしょう。

ただし、一度グリグリして決めたスタンスがしっくりこないからといって、そのスタンスをはずして再度足で砂をならしてグリグリすると「砂の状態のテスト」と見なされ、2罰打を受けかねないので注意しましょう。

スタンスの場所を作ったルール事件は、2014年全英女子オープン3日目の18番で、単独首位だったアン・ソンジュ(韓国)が、バンカーでスタンスをとる際、左足上がりの側面を大きく崩して2罰打を受けた例があります。(ルール解説&イラスト/小山混)

ーーーーーーーー
<ゴルフ規則>(抜粋)
規則12.2b バンカーの砂に触れることに関する制限
(1) 砂に触れた結果、罰を受ける場合。
バンカー内の球に対してストロークを行う前に、プレーヤーは次のことをしてはならない:
・砂の状態をテストしたり、次のストロークについての情報を得るために手、クラブ、レーキ、その他の物でそのバンカーの砂に故意に触れること。
・次のときにクラブでそのバンカーの砂に触れること:
・球の直前、直後の区域(ただし、球をフェアに捜すときに規則7.1aに基づいて認められる場合、または規則12.2aに基づいてルースインペディメントや動かせる障害物を取り除く場合を除く)に触れるとき。
・練習スイングを行うとき。
・ストロークのためにバックスイングを行うとき。
規則12.2b(2) 砂に触れた結果、罰を受けない場合。
ただし、(1)で扱われている場合を除き、この規則はプレーヤーがどのような方法でもそのバンカーの砂に触れることを禁止していない。例えば:
・練習スイングや、そのストロークのためのスタンスをとるために足を潜り込ませること。
・コースの保護のためにバンカーをならすこと。
しかし、その砂に触れるプレーヤーの行動が規則8.1aに違反してストロークに影響を及ぼす状態を改善した場合、そのプレーヤーは一般の罰を受ける (プレーに影響を及ぼす他の物理的な状態を改善する、悪化させることに関する制限については規則8.2と規則8.3を参照のこと)。
規則12.2の違反の罰:一般の罰。

出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より

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小山混 プロフィール

イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。

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