抜けがいいから操れる!「100CB」は抜群の打感と操作性を誇る本格派アイアン/谷口拓也 #深夜試打
軟鉄鍛造ならではの打感と操作性を追求したブリヂストン「B-FORGED 100CB アイアン」。打点部の肉厚を前作より厚くした「インパクトコア(厚肉打感デザイン)」を採用し、インパクト時のフィーリングを向上させている。また、トウ・ヒール方向とバック側に削りを加えた「Neoツアーコンタクトソール」により、さまざまなライでの振り抜きやすさを追求した。前作「241CB」「242CB+」の大ヒットに続き、満を持して登場させた軟鉄鍛造アイアンを、ツアー通算2勝の谷口拓也プロが試打評価する。
「前作より打感がマイルド。操作するためのフィーリングが向上」
―率直な印象は?
「軟鉄鍛造アイアンらしい気持ち良さがあり、とにかく打感がすごくいいです。アスリートゴルファー向けモデルに求められるのは、やはり操作性だと思うのですが、実際にドローやフェード、高い球や低い球といろいろ試してみましたが、自分がイメージした通りに球を操ることができました。スピン量もしっかり入っているので、球筋や高さをコントロールしやすい。構えたときの顔もシャープで、いかにも操作しやすそうな形状をしています。コンセプト通りの性能に仕上がっているのではないでしょうか」
―前作(241CB アイアン)との違いは?
「前作と比べると、少しフェースが逃げているような印象があります。前作はもう少しつかまりやすそうな顔つきだった気がします。打点部分の肉厚を増した効果でしょうか、打感がよりマイルドになり、インパクトの瞬間にボールがフェースに乗る感触がしっかりと手に伝わってきます。この感触があることで、インパクトからフォローにかけてヘッドを操作しやすい。単に打感が柔らかくなっただけでなく、ボールをコントロールするためのフィーリングも向上していると思います」
―構えやすさや抜けのよさは?
「非常に構えやすいです。ヘッドはコンパクトで、トップブレードも薄く、いかにもアスリート向けといった顔つき。それでいて、極端に難しそうな印象はありません。ソールも同社らしく前後を削り落とした形状で、幅もそれほど広くないため、抜けのよさを感じます。インパクトからフォローにかけてヘッドをスムーズに動かせるため、意図した通りにフェースを管理でき、球筋のコントロールにつながる。他社のアスリート向けキャビティアイアンと比べても、かなり高い完成度だと思います」
―飛距離性能は?
「飛距離そのものは前作とそれほど変わらないのですが(7Iの平均総距離:161.3yd)、このタイプのアイアンは飛びすぎることのほうが怖い。想定以上に飛んでしまうと、グリーンを狙う際に計算が狂ってしまいます。大切なのは飛距離の安定性で、その点では前作より進化していると感じます。スピン量もしっかり確保できていますし、弾道の高さを変えても距離をコントロールしやすい。飛距離を稼ぐためではなく、狙った距離を正確に打ち分けるためのアイアンというコンセプト通りの性能です」
―兄弟モデル「200CB+」との違いは?
「『100CB』のほうがヘッドは小ぶりで、トップブレードも薄く仕上がっています。ネックからフェースへのつながりも、やや逃げたような形状で、操作性を重視した顔つき。一方の『200CB+』は、ヘッドがひと回り大きく、トップブレードにも厚みがあるため、構えたときにやさしさを感じます。打感については、どちらも非常によく、大きな差は感じませんでした。ただ、スピンを活かして球筋を操る性能では、『100CB』のほうが一枚上手でしょうね。対して『200CB+』はミスヒットへの寛容性が高く、より幅広いゴルファーが扱いやすいモデルだと思います」
―どんなゴルファーに合う?
「基本的には上級者や競技志向のゴルファー向けで、これからプロを目指すジュニアにもおすすめです。やはり操作性を重視したアイアンなので、使いこなすにはある程度の技術が必要になります。ただ、90切りを目指すレベルの人でも、あえて難しいアイアンを使ってストイックに練習したいというなら、十分に選択肢に入るでしょう。また、『200CB+』とのコンボセットもおすすめで、5~7番は『200CB+』、8番以下は『100CB』という組み合わせもいいと思います。基本的な顔つきが似ているので、構えたときの違和感も少ないでしょうし、ロフト角を適切に調整すれば、十分に実戦で使える組み合わせになると思います」
抜群の打感と操作性。競技志向のゴルファーにぜひ!【総合評価4.2】
【試打結果(平均)】
総距離:161.3yd
キャリー:156.8yd
ヘッドスピード:37.4m/s
初速:50.6m/s
スピン量:5941pm
打ち出し角:19.8度
【飛距離】3.5
【打感】5.0
【寛容性】3.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5
・番手(ロフト角):7番(32度)
・使用シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105 デュアルフロー(硬さS)
・使用ボール:横須賀グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン、横須賀グリーンゴルフ
■ 谷口拓也(たにぐち・たくや) プロフィール
1979年9月17日生まれ、徳島県出身。2003年のプロデビュー年に賞金シードを獲得。04年『アイフルカップ』で初優勝し、賞金ランク20位で最優秀新人賞を受賞。08年『サン・クロレラクラシック』で2勝目。数多くのトッププレーヤーを指導したコーチ、ピート・コーウェン氏に師事しレッスン技術を学ぶ。妻は国内女子ツアー3勝の一ノ瀬優希。