最適な1本で限界値に到達!? 試打しまくりアマが最新シャフトを徹底比較(3)
連載企画「新製品レポート」でアマチュア代表として試打をこなしているGDO編集部のミヤGが、今よりもっと安定して飛ばすために最新シャフトに目を付けました。2019年発売の7モデルから最適な1本を見つけ出すため試打をすると、好感触と好結果が得られたのは「ATTAS JACK)」と「スピーダー エボリューション 6」。この2モデルを再度打ち比べて検証し、ミヤGにとってのベスト・バイの1本を選択します。
2モデルで3球試打の平均値を計測
【ツルさん】
「ATTAS JACK」と「スピーダー エボリューション 6」は、どちらもミヤGの感触が良くて、まっすぐに飛ばせそうなシャフトでした。今回は計測数値を重視して再び試打計測してもらいます。各シャフトで3球を試打して平均値を出してみましょう。
【ミヤG】
了解しました。では、打ちます!!!
高弾道の低スピンでベストな数値!
【ミヤG】
たくさん試打してカラダは疲れているのですが、それでも「スピーダー エボリューション 6」はしっかり当たってくれました。逆に「ATTAS JACK」のほうは、球が暴れはじめました…。
【ツルさん】
どちらのシャフトも、しなりを感じて振りやすいモデルとなっていて、トルクの度合いもちょうど良いのでスイングのミスを多少は許容してくれています。とはいえ、ミヤGには「スピーダー エボリューション 6」のほうが安定して振っていけるようですね。
【ミヤG】
「スピーダー エボリューション 6」だと、打ち出し角の平均は16.7度(「ATTAS JACK」16.4度)、スピン量が2037回転(同2267回転)という、まさに高弾道の低スピンを打つことができました。球が適度につかまってくれますが、左に引っ掛けないところもいい。それに飛んでいます!!!
【ツルさん】
とてもいい数値ですよね。これ以上を望むなら、スイング改造に取り組むか、カラダを鍛えるしかありません(笑)。ギアで飛距離アップできる限界値に到達していると思います。ボール初速を見ると、純正シャフトが59.19m/sだったのに対し、「スピーダー エボリューション 6」だと平均でも60.14 m/sと1.00m/s近く上がっているところにも注目です。
最適シャフトは「スピーダー エボリューション 6」に確定!
【ミヤG】
シャフトでこんなに結果が変わるとは思いませんでした。これまで使っていた純正シャフトも悪くなかったけど、やはり飛びと安定性を最大限にするには自分に合ったカスタムシャフトを選ぶべきだと実感できました。純正シャフトよりも気持ちよく振れるし、10yd以上は飛ばせています。
【ツルさん】
ミヤGには、「スピーダー エボリューション 6」がハマりましたね。早く購入して純正シャフトから替えたほうがいいですよ。
【ミヤG】
お小遣いを貯めないといけないけど、こんな良い結果が得られるのなら前のめりで検討します!!!
ツルさんの試打計測結果も公開! 2人の試打データまとめ
●マイクラブ情報
ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:KUROKAGE TM5 2019 ●硬さ:S
ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X
試打したシャフトのスペック※
グラファイトデザイン ツアーAD XC
●モデル:XC-5、硬さ:S、重さ:56g、トルク:4.2、キックポイント:中元調子
●モデル:XC-6、硬さ:S、重さ:64g、トルク:3.2、キックポイント:中元調子
藤倉コンポジット スピーダー エボリューション 6
●モデル:SPD569 EVOVI、硬さ:S、重さ:56g、トルク:4.9、キックポイント:中調子
●モデル:SPD661 EVOVI、硬さ:S、重さ:65.5g、トルク:3.9、キックポイント:中調子
藤倉コンポジット スピーダー SLK
●モデル:SPD SLK 5、硬さ:S、重さ:58.5g、トルク:6.0、キックポイント:中調子
●モデル:SPD SLK 6、硬さ:S、重さ:66.5g、トルク:5.1、キックポイント:中調子
USTマミヤ ATTAS JACK
●モデル:5S、硬さ:S、重さ:58g、トルク:4.6、キックポイント:中調子
●モデル:6S、硬さ:S、重さ:66g、トルク:3.8、キックポイント:中調子
USTマミヤ ハドラススマッシュ
●モデル:5S、硬さ:S、重さ:52g、トルク:5.3、キックポイント:先中調子
●モデル:6S、硬さ:S、重さ:65g、トルク:3.4、キックポイント:先中調子
三菱ケミカル ディアマナ ZF
●モデル:ZF50、硬さ:S、重さ:57.5g、トルク:4.6、キックポイント:中元調子
●モデル:ZF60、硬さ:S、重さ:64g、トルク:3.8、キックポイント:中元調子
三菱ケミカル TENSEI CK プロ オレンジ
●モデル:50-S、硬さ:S、重さ:57g、トルク:4.9、キックポイント:元調子
●モデル:60-S、硬さ:S、重さ:63.5g、トルク:3.5、キックポイント:元調子
※スペックはすべてメーカー公表値
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。
試打しまくりアマが最新シャフトを徹底比較 記事一覧
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