ドラコン用みたいな浅重心モデル コブラ キング RADSPEED ドライバー
【ミヤG】
コブラからは3モデルのドライバーが新発売されています。こちらの「キング RADSPEED ドライバー」は、飛ばし屋に変身したことで話題になっているブライソン・デシャンボーもマスターズでプロトタイプを実戦投入しました。
【ツルさん】
ヘッドのカーボン専有面積がとても広く、フェース全面をCNCミルド(コンピューター制御による切削加工)しているコブラの独自性は従来から変わっていません。新作のいちばんの特徴は、ソールのフェース寄りにウェイトパッドを搭載しているところ。「キング RADSPEED」の場合は、固定式と交換式を含めると24gもの重さがヘッドのフェース側に配置されています。めちゃ浅重心設計のようです。
【ミヤG】
ヘッドの奥行きが短めなので、投影面積はそれほど大きくありません。マットな塗装ともあいまって引き締まって見えるヘッド形状です。打ってみると、振りやすいし、当てやすい!
【ツルさん】
振り心地が、これまでのコブラのドライバーとは全然違うんですよね。従来までのモデルは、ヘッドの後ろ側に重心があるのが分かり、いかにも高慣性モーメント設計のドライバーという振り感でした。そういう感覚が、この「キング RADSPEED」にはありません。
【ミヤG】
浅重心設計のおかげなのか、ヘッドの操作性がいいです。なので、僕が打つと強めのドロー系の球筋になりました。スピン量はとても少なくて、油断すると1000回転とかのチーピンを打ってしまいますが…。
【ツルさん】
浅重心設計のドライバーらしく、ヘッドを速く振り抜ける感覚があって、ヘッド挙動も機敏なタイプです。一発の飛距離は出そうだけど、無鉄砲でやんちゃな雰囲気もあります。打感についても情緒のない無機質な感じがして、まるでドラコン用のヘッドみたいです。
【ミヤG】
打ち出し角の高さは出るのですが、いかんせんスピン量が少なすぎ!
【ツルさん】
ハードヒッターなら、叩けば叩くほど高弾道の低スピンで飛ばせます。なので、デシャンボーのために開発した専用モデルなのかなと勘ぐってしまいますね。標準シャフトのひとつとして用意されているフジクラ製シャフトも、しなり感が乏しくて棒みたいな振り心地です。お世辞にもやさしく打てるとは言えないけれど、力自慢で飛距離重視の人なら試す価値はあると思います。
■ 試打したクラブのスペック
コブラ キング RADSPEED ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder EVOLUTION for RADSPEED ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI ●硬さ:S
ツルさん:タイトリスト TSi3 ドライバー
●ロフト角:10度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。