【最速試打】出ました!ミズノ史上最高初速 軟式バット着想青フェースで“ホームラン級”の飛び 「JPX ONE」ドライバー
ミズノから約3年ぶりとなる新ドライバー「JPX ONE」シリーズが3月6日に発売される。スタンダードモデルの「JPX ONE」とディープフェース設計で操作性の高い「JPX ONE SELECT」2機種のラインアップ。特徴は野球のバットからヒントを得たという2層の新フェース設計だ。ギア知識が豊富なミタさんがヘッドの特徴を解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。
世界初のナノアロイ搭載フェース!ボールの変形を抑えて飛ばす
【ミタさん】
今回紹介するのはミズノの新作ドライバー「JPX ONE」です。
【コウタロウ】
ミズノのドライバーって、ひさしぶりですよね。
【ミタさん】
2023年の「ST」シリーズ以来、約3年振りです。
【コウタロウ】
なぜ、3年間もドライバーを出さなかったのですか?
【ミタさん】
実は去年発売する予定で製品としても完成していたのですが、さらに追求するとの判断で1年間開発を延長した背景があります。そして完成したものがこの「JPX」となります。
【シオさん】
それだけすごい技術革新があるんですか?
【ミタさん】
世界初となる画期的なテクノロジーが搭載されています。従来のチタンフェースではなく、「JPX ONE」では鍛造チタンフェースの上にナノアロイを装着することによってボールの変形量を抑えて飛距離アップを実現しました。
【コウタロウ】
今年は各社フェース設計を変えていますね。ナノアロイというのは何ですか?
【ミタさん】
東レが開発した複数のポリマーをナノレベルで混合した素材です。これまでシャフトに使われることはありましたが、ドライバーに使ったのはミズノがはじめてです。
【シオさん】
ボールの変形量を抑えるというのは面白いアイデアですね。
【ミタさん】
この発想は野球の軟式バットをヒントにしています。
【シオさん】
もしかして「ビヨンドマックス」ですか?
【ミタさん】
そうです。
【コウタロウ】
そんなに有名なバットなんですか?
【シオさん】
飛びすぎるという理由で公式戦では使えない試合もあります。軟式野球を変えたと言われている製品です。
【ミタさん】
そのバットは打球が当たるところにウレタンを巻くことでボールのつぶれすぎを抑えて飛距離を大幅に伸ばしました。それをゴルフクラブにも応用しています。
【コウタロウ】
「ST」シリーズに搭載されていた「コアテックチャンバー」(ウレタン樹脂と一体成型されたステンレスパーツ)も無くなりましたね。
【ミタさん】
はい。初速を上げるには、フェースやボディーを最適にたわませる必要がありますが、このたわむ効果に対して「ナノアロイフェース」と「コアテックチャンバー」の相性はあまり良くなかった。「ナノアロイフェース+コアテックチャンバー」よりも「ナノアロイフェース」のみ採用したヘッドの方がパフォーマンス結果が良かったそうです。
ロースピンじゃないのに初速が速い!静かな音で飛ぶのは「ビヨンドマックス」と同じ
【シオさん】
まず顔がイイ、最近のドライバーでこんなに綺麗な形はなかなかない。アドレスしたときの据わりも抜群です。
【ミタさん】
飛距離はどうでしたか?
【シオさん】
想像以上でした!計測器上とは言え、キャリーで230ヤードを超えたのは人生初。初めてホームランが打てたときのような感覚です。
【ミタさん】
コウタロウはどうでしたか?
【コウタロウ】
たしかに今までのミズノと比べると、かなりボールスピードが速くなっています。ただ、私の場合は人生最高というほどではありませんでしたが、国内メーカーとしてはトップクラス。テーラーメイドとかキャロウェイに追いついてきた印象です。
【ミタさん】
ナノアロイフェースの打感はどうでしたか?
【コウタロウ】
フェースに乗っている感じがあって、打感、打球音は控えめなのに飛んでいるのが不思議でした。ボールスピードが速くなったのにロースピンになっていない。適度なスピンが入って、高さが出せます。
【シオさん】
静かな音で飛ぶのは「ビヨンドマックス」と似てます。ベテランゴルファー好みの打球音だと思います。
【ミタさん】
どんなゴルファーにオススメですか?
【コウタロウ】
どちらかと言えばシオさんのようなスピン量が少なめで、ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーに合いそう。ヘッドスピードが45m/sを超えてくると、打球が上がりすぎてしまって飛距離をロスする可能性があるので、スリーブでロフト調整が必要になるかも。
【ミタさん】
カテゴリーとしては「MP」ではなく「JPX」なので、やさしさも大事にしているドライバーかも知れませんね。
【コウタロウ】
シオさんほどの結果は出ませんでしたが、今までのミズノのドライバーではいちばん良かった。慣性モーメントを高くしすぎていないので、ミズノらしい振りやすさは健在。打ち出し角とスピン量が適切に入ってくれるところは好印象です。多くのアマチュアゴルファーにとっては、とてもバランスの取れたドライバーになりそう。
【ミタさん】
世界で初めてナノアロイをフェースに使用した「JPX ONE」は、ミズノドライバー史上最速のボールスピード性能を持たせました。顔、打感にはミズノらしい良さがありつつ、海外メーカーに負けないボールスピードを実現しています。ボールの変形を抑えたことはスピードアップだけではなく曲がり幅を少なくする効果もあります。「ONE」と「ONE SELECT」の2機種ありますが、「ONE」はボールの上がりやすさ、つかまりやすさを感じられやすいモデルとなっています。
【シオさん】
ミズノと言えばアイアンのイメージがあるかも知れませんが、今回のドライバーは打ってほしい!
まとめ
■ 試打したクラブのスペック
ミズノ JPX ONEドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:ベンタス TR BLACK 6(コウタロウ)、TENSEI MM D-55(シオさん) ●硬さ:X(コウタロウ)、S(シオさん)
ミタさん プロフィール
1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。
コウタロウ プロフィール
1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。
シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。