新製品レポート

“4層フェース”で驚きの初速性能 いちばん外がカーボン プロギア「RS」ドライバー

2026/06/01 12:00
7月10日に発売されるプロギア「RS DUO」シリーズ

7月10日発売のプロギア8代目「RS DUO」シリーズ。その最大の特徴は世界初となる“4層フェース”だ。構想から約10年、ついに完成した今作は歴代最高のボールスピードを実現したという。ラインアップは「RS」「RS MAX」「RS F」の3機種で、今回はコアモデルとなる「RS」にフォーカスする。ギア知識が豊富なミタさんがヘッドの特徴を解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

構想から10年。コアに極薄チタン、アウターにカーボンの「DUOフェース」

10層のカーボンアウターカバー(表面)が反発エリアを広げ最適な弾道を生み出す

【ミタさん】
ついにプロギア「RS DUO」解禁です。

【シオさん】
色々と噂に聞いていたので楽しみです。

【コウタロウ】
ツアープロからの評価も高いですね。何がそんなに凄いんですか?

【ミタさん】
まずはフェースです。世界初の4層フェースになっていて、最も内側のコア部分が極薄チタン、中間の2層がナイロンメッシュと接着剤、そして最外層がカーボンという「DUOフェース」構造になっています。

450ccということもありコアモデルながら引き締まったシェイプ

【コウタロウ】
コア、中間層、最外層って、ボールの構造みたいですね(笑)

【ミタさん】
ドライバーのフェースは1層が当たり前でしたからね。ただし、プロギアは10年前から多層フェースの構想があり、ようやく完成したそうです。

【シオさん】
「DUO」と言えばプロギアで大ヒットした名器。その名前を使うのは、かなり自信作なのでしょう。

【コウタロウ】
ことしはキャロウェイの3層フェースやミズノのナノアロイなど、多層フェースのモデルが一気に増えましたね。

メーカー純正シャフトは3種類。「TOUR AD FOR PRGR」はカスタムで「RS」「RS MAX」に対応可能

【シオさん】
キャロウェイ、ミズノとは何が違うんですか?

【ミタさん】
キャロウェイは最外層にチタン、コアにカーボンという、「RS DUO」とは逆の配置になっています。またキャロウェイの中間層はポリメッシュの1層ですが、「RS DUO」はポリメッシュに特殊な弾性接着剤をつけて中間層部分を均一にしているのがポイントです。ミズノはチタンフェースの上にナノアロイの樹脂がある設計。多層フェースでカーボンが最外層にあるのがプロギアの特徴です。

【コウタロウ】
ツアープロでもボールスピードが1m/s以上も上がって、飛距離が7、8ヤード伸びているそうなので期待大ですね。

ことし打ったコアモデルで一番振りやすい。このRSは飛ぶ!

高打ち出し・低スピンでストレート系の弾道が多く見られた(コウタロウ)

【コウタロウ】
形状はすごくいい。フェースの輪郭にそって、グレーのラインが入っているのでターゲットに合わせやすい。4層フェースだけではなく、こういう細かいところも考えられていますね。

【シオさん】
日本メーカーらしい綺麗な形状で、コアモデルとしては少しつかまりそうな顔をしていますね。

【ミタさん】
打った印象はどうですか?

【コウタロウ】
とにかく振りやすい!ことし打ったコアモデルの中でいちばん振りやすかった。「もっさり感」が全くなくてシャープに振り抜けます。

【ミタさん】
「RS」のヘッド体積は450cc。フルサイズの460ccよりやや小さくしているのも振りやすさにつながっていると思います。

ヘッドトウ側にはどこか懐かしい「DUO」のロゴ

【シオさん】
ヘッドスピード40m/sの私でも、ボールスピードが60m/s以上出ていたので、初速性能は高い。ただ、想像以上にスピンが少なかった。プロギアドライバーはもうちょっと楽に上がる印象があったのでここは少し驚きましたね。

【コウタロウ】
たしかにコアモデルとしてはロースピンですが、ヘッドスピード50m/s前後で打つと高打ち出し・低スピンで飛ばせる弾道。ここ数年のプロギアで一番飛んだドライバーですし、外ブラドライバーにも引けを取らない初速です。

【ミタさん】
打感はどうですか?

【コウタロウ】
キャロウェイの3層フェースとも違うし、テーラーメイドのカーボンフェースとも違う。柔らかさがありつつ、しっかり「奥にチタンがいる」フィーリングがある。いかにも飛びそうな打感です。

過去のプロギアから見るとかなりロースピン系に仕上がっています(コウタロウ/シオさん)

【ミタさん】
純正シャフトは3種類の設定があり、今回装着した「VENTUS FOR PRGR」はどうでしたか?

【シオさん】
それぞれ先端の剛性感に特徴があります。なかでも「VENTUS FOR PRGR」は中間のシャフトで先端部が程よく動いてタイミングが取りやすかった。これを基準に、さらに先端の挙動を抑えるなら「ツアーAD FOR PRGR」、より走る感じが欲しければ「ディアマナ FOR PRGR」になるでしょう。

【ミタさん】
どんなゴルファーに向いていますか?

【シオさん】
ドローバイアスとまでは言いませんが、少しつかまりやすいかな?という感じがあります。私のような低スピン系のドローヒッターだと、適正な弾道の高さになるか少々心配。真逆のハイスライサー系のタイプなら、初速も弾道も理想的なボールになると思います。

【コウタロウ】
叩きにいって右に抜けるのが嫌な人ですかね。最近、私も右に抜けやすいヘッドが多いなと思っていたので、需要はありそう。ただ、カスタムシャフトを挿しているとはいえ、コアモデルのロフト10.5度でバックスピン量が平均で2,000回転を超えなかったのは驚きました。ある程度はヘッドスピード速い人じゃないとこのポテンシャルは発揮できない気がします。国内メーカーとしてはかなり攻めているドライバーですよ。

ロフト角10.5度でもシオさんは低い打ち出しとなった

【ミタさん】
4層フェースになった「RS」は明らかにボールスピードが上がっています。歴代RSシリーズと比較しても飛距離性能は一段階上がったと言えるでしょう。特徴としては、コアモデルですがバックスピン量は少なめの設計で、程よいつかまり感を持たせながら力強い弾道で飛ばせるドライバーです。打感は柔らかさと弾き感が良い感じにミックスしていて、日本人ゴルファーが好きな感覚だと思います。

【コウタロウ】
前作のプロギアはバランスの良さが印象的でしたが、今回はギリギリを攻めている感じがとてもワクワクしました。

まとめ

ある程度ボールが上がるゴルファーの方が相性は良さそう

試打したクラブのスペック

プロギア RSドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:26ベンタスTRブルー7(コウタロウ)、VENTUS FOR PRGR(シオさん)●硬さ:共にS

■ ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

■ コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

■ シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。