「ギリギリ→ゴリゴリ」へ 外ブラLS並みの叩ける本格ロースピンモデル プロギア「RS F」ドライバー
プロギアが2003年に大ヒットした「DUO」シリーズを23年振りに復活。世界初の4層フェースを採用し、RS史上最高のボールスピードを追求したことで話題になっている。モデルは「RS」「RS MAX」「RS F」の3機種あり、その中からフェードバイアスでロースピンモデルの「RS F」を紹介する。ギア知識が豊富なミタさんがヘッドの特徴を解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。
ヘッド体積445ccのフェードバイアス設計
【ミタさん】
今回紹介するのは「RS F」。「RS DUO」シリーズでアスリートゴルファーが最も気になるモデルでしょう。
【コウタロウ】
「RS」でも十分に飛距離性能が高かったので、「RS F」はヤバそう。
【シオさん】
「RS」のヘッド体積は450ccでしたが、「RS F」は?
【ミタさん】
さらに小さい445ccです。「RS」「RS MAX」と比較すると重心は浅く、重心角も21度と小さい。つかまりを抑えた典型的なフェードバイアス、プロギアらしい攻めた設計です。
【シオさん】
フェースの4層構造は同じですか?
【ミタさん】
それは3モデルとも共通です。外側がカーボンシートになっていて、2層目がナイロンメッシュ、3層目が特殊弾性接着剤、そして最も内側に極薄のチタンフェースがあります。
【コウタロウ】
チタンフェース部分はどのくらい薄いんですか?
【ミタさん】
2024年モデルと比較するとフェース全体の平均で約7%、最厚部は約16%も薄くなっています。
【シオさん】
それだけ薄くして、ルールは大丈夫ですか?2016年の初代「RS F」のときはルール不適合による回収騒動もありましたけど…。
【ミタさん】
回収騒動以来、プロギアは全数検査を実施しているので大丈夫でしょう。
【コウタロウ】
でも、あの一件でプロギアは本当にギリギリを攻めてくるというのがわかった。だから、飛距離は期待できますね。
いちばん飛んだコウタロウと飛ばなかったシオさん
【コウタロウ】
ヘッド体積445ccですけど、それほど小さく見えなくてちょうどいいサイズ。顔は3モデルの中でいちばん好きです。
【ミタさん】
打った印象は?
【コウタロウ】
「RS」も振りやすかったですけど、「RS F」はさらに振り感がスピーディ。ボール初速も出ていたし、飛距離も3モデルの中でベストでした。今まで打ったプロギアのドライバーでいちばん飛ぶと思います。
【ミタさん】
データではボール初速が安定して72m/s以上出ていて、飛距離も310ヤードを超えていた。ことしの海外メーカーのLSと比較しても互角以上です。
【コウタロウ】
初速、飛距離性能も高いですが、思い切って振っていけるのが良かった。このヘッドは左に行かない安心感があるからフェードヒッターはマン振りしても怖くない。スピンが入りやすいフェードボールでも打球が上がりすぎず、前へ、前へと進む弾道でした。
【ミタさん】
シオさんは見た目、打感などフィーリングの部分ではいかがでした?
【シオさん】
まず、ソールをするとフェースが右を向く“逃げ顔”ですね。打感に関しては、フェース奥にあるチタンの弾く感じがありつつ、とてもマイルド。3機種のなかで最も柔らかく感じました。まさにプロや上級者が好みそう。
【ミタさん】
実際に打ってみた感想は?
【シオさん】
全くボールが上がりませんでした(涙)。ある程度、芯に当たっても全部ローボールになってしまって、キャリーが伸びません。もともとスピンが少ない私にとっては、とてもハードなドライバーです。正直、海外メーカーのLSモデルより難しく感じました。
【ミタさん】
どんなゴルファーに向いていますか?
【コウタロウ】
ヘッドスピードが速く、叩けるパワーヒッターでしょうね。弾道をかなり低く抑えてくれるので、吹け球に悩んでいる方には特にオススメです。それと、従来の「F」モデル同様にフェードバイアスが強いので、自分のスイングでボールをつかまえられる方でないと右メインの弾道になりやすいでしょう。
【シオさん】
コウタロウくんと同意見です。普段のバックスピン量が平均、それ以下の方がつかまえにいくとドロップする可能性があると思います。小ぶりドライバーが好きなゴルファーも、試打することをオススメ致します。
【ミタさん】
日本メーカーのLS系は比較的やさしいドライバーもありますが、「RS F」は海外メーカーと比べても遜色ないほどの低スピンモデルで、初速、飛距離性能も引けを取りません。浅重心で重心角も小さく、フェースアングルもオープンになっているので、左を嫌うパワーヒッターでも安心して叩けるでしょう。今作はギリギリどころか、ガッツリ攻めたドライバーに仕上がっていると思います。
【コウタロウ】
コブラのLSみたいな雰囲気。ロフト設定が10度のみというのも潔くていいですね。
まとめ
試打したクラブのスペック
プロギア RS Fドライバー
●ロフト角:10度 ●シャフト:26ベンタスTRブルー7(コウタロウ)、TOUR AD FOR PRGR(シオさん)●硬さ:共にS
■ ミタさん プロフィール
1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。
■ コウタロウ プロフィール
1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。
■ シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。