「契約外の大物プロMも使用中!」テーラーメイド M2 フェアウェイウッド
ヘッドが大きくなって、やさしさが増した
【ミーやん】昨年発売された前作の「テーラーメイド M2 フェアウェイウッド」は、「とにかく飛ぶ!」と国内男子ツアーでは大評判だったモデルです。その新モデルは、ヘッド体積が20 ccアップしました。マスターズに出場した契約外の日本人選手Mも、3Wだけはこのクラブをバッグに入れていたようです。
【ツルさん】僕も前作モデルをめちゃ気に入って使っていました。すでにこの新モデルも購入済みで、現在は工房でリシャフトを依頼しているところです(笑)。前作は低スピンで飛ばせるだけでなく、地面から打っても打ち出しが高くて、ミスに強いのが長所でした。新モデルはヘッドが大きくなったことで、構えたときの安心感が増しましたね。
【ミーやん】打ってみると、ボクにとってはロフト角なりの低弾道です。前回試打したキャロウェイ『GBB エピック スター フェアウェイウッド』と比べても、飛距離はほとんど変わらないですね。
【ツルさん】両モデルは、ヘッドの性能がよく似ていますね。ナイスショットすれば、打ち出し角、スピン量ともにほぼ同じ数値になります。それにしても、どちらもよく飛びます。
【ミーやん】ボクが打つと、フェースが開いたまま当たってしまって、毎回プッシュスライスになります。球のつかまり面では、『GBB エピック スター フェアウェイウッド』よりもハードに感じました。
【ツルさん】それはシャフトのせいかもしれませんよ。オリジナルシャフトは中間から先が動くタイプですが、ダウンスイングで負荷が掛かりすぎると、ヘッドが戻りづらいです。あまりタメが強くなくて、ポーンと振っていくゴルファーに良さそうなシャフトです。しっかり振っていくなら、リシャフトしたほうがいいでしょう。
【ミーやん】前作から採用されている特徴的なソール溝「スピードポケット」が、新モデルでは樹脂でカバーされた新形状になりましたね。これはコースで打ったときに、芝カスが付かなくて良さそうです。ツルさんは飛んでいますが、スピン量が多くないですか?
【ツルさん】どうもオリジナルシャフトが打ちづらくて…、計測したのはトップ気味のショットでした。でも、注目してほしいのは、これだけ薄い当たりなのに飛距離の落ち込みが約10ヤードに収まっているところです。一発の飛びに関しては、ぶっ飛びフェアウェイウッドの元祖「ロケットボールズ」からほとんど変わっていないと思いますが、最新モデルは打ち出しが高くなっていて、ミスヒット時の寛容性が大幅に増していますよ。
【ミーやん】ツルさんが使っている前作モデルと比べると、どうでしょうか? 進化は感じます?
【ツルさん】シャフトが同じであれば、球の飛び方や飛距離は変わらないでしょうね。ただ、今作のほうが構えやすいし、そのうえドライバーに採用されているフェースの偏肉設計「インバーテッド・コーン・テクノロジー」が採用されています。まだコースで使っていないので確実なことは言えませんが、オフセンターヒットにも強くなっていると思います。
■ 試打クラブのスペック
テーラーメイド M2 フェアウェイウッド
番手:3番(ロフト角15度)
シャフト:オリジナルシャフト TM1-217(フレックスS)
発売日:2017年3月9日、価格:税抜35,000円(税込37,800円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G フェアウェイウッド(ロフト角17.5度、オリジナルシャフト(フレックスS))
ツルさん:テーラーメイド M2 フェアウェイウッド(2016年)(ロフト角15度、日本シャフト NSプロ レジオ フォーミュラ MB タイプ75(フレックスS))
使用ボール:タイトリスト プロV1xボール
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。