「地面から打っても低スピン」ピン G400 フェアウェイウッド
新素材フェースで初速がアップ
【ミーやん】G400 フェアウェイウッドは、フェースに「マレージング鋼C300」という新素材が使われています。これによってインパクト時のヘッドたわみ量が従来よりも30%増加していて、ボール初速を上げることに成功しているとか。ヘッドタイプはドライバー同様に3種類あって、今回は3W(ロフト角14.5度)のスタンダードモデルを試打します。
【ツルさん】実は、以前にこのフェアウェイウッドをコースで試打したことがあります。そのときは、ボールが少し右方向に出ていたんです。調子のせいだったのか、クラブ性能の影響なのか。今回はインドア打席の試打で、それを確かめてみようと思います。
【ミーやん】おっと、いきなり好感触です! 計測した数値を見ると、メーカーが言うようにボール初速が出ていますし、自分でもビックリするぐらいに飛びました。普段使っている古いフェアウェイウッドの飛距離と比べると、その差が大きいです。本当にそろそろ買い替えを検討しないといけません…。
【ツルさん】打ち出しの高さを出しやすくて、バックスピン量もかなり少ないです。飛ばせる弾道がオートマチックに打てます。
【ミーやん】地面からうまく打てたときには、スピン量が2000回転ぐらいになって、本当にドライバーみたいに飛ばせます。というか、これならもうドライバーが必要ないんじゃないかと…。けれど、打ち出し角が10度を切ってしまうこともあって、もう少しラクに上がってくれたほうが安心感はありますね。
【ツルさん】うーん…やはり球が右に逃げがちです。おそらくヘッドじゃなくてシャフトのせいですね。純正シャフトの「ピン ツアー 173-65」は、メーカーカタログ値では中元調子になっていますが、地面にあるボールを打とうとしたときに先端がどうも頼りなくて当てづらいです。ティアップするドライバーでは問題ありませんでしたが、フェアウェイウッドだとこの純正シャフトはNGです。
【ミーやん】ツルさんには、カスタムシャフト装着モデルのほうが良さそうですね。ピンは昔からフィッティングに力を入れているメーカーなので、フィッターに見てもらいながら試打をして、自分に合ったスペックのモデルを選んで買うべきでしょう。
■ 試打クラブのスペック
ピン G400 フェアウェイウッド
番手(ロフト角):3番(14.5度)、シャフト:PING TOUR 173-65、フレックス:S
発売日:2017年9月7日、価格:税抜41,000円(税込44,280円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:テーラーメイド Vスチール フェアウェイウッド(ロフト角:15度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)
ツルさん:テーラーメイド M2 フェアウェイウッド(ロフト角:15度、シャフト:日本シャフト レジオ フォーミュラ MB タイプ75、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。