「機敏すぎない男前ヘッドに進化」ヤマハ RMX 118 ドライバー
小ぶりでも安定感がアップ
【ミーやん】ヤマハのRMXには、アスリート向けの118シリーズとアベレージ向けの 218シリーズが展開されています。今回試打する『RMX 118 ドライバー』は、ヘッド体積445ccでディープバック形状。いかにも男子プロが好みそうなモデルです。「しっかり叩いて飛ばしてください!」と語りかけてくるようなクラブです(笑)。
【ツルさん】過去にあったVシリーズの流れをくんでいて、とてもキレイな形状のヘッドです。美形というより男前というべきかも知れませんね。構えたときの投影面積は大きくありませんが、フェースがまっすぐに見えます。ひと昔前の美形ヘッドにあったようなフェース面のバルジ(フェース横方向の丸み)が少なくなっていて、直線的に飛ばしやすそうな印象のクラブになっています。
【ミーやん】ヤマハは打音と打感にも注力してクラブを作るメーカーですが、このドライバーも打感がいいですね。飛んでいそうな音はするのですが、しっとりとした感触です。それに打ってみると、ヘッドの見た目ほどは難しくありません。右や左に飛んでしまうクラブではないですね。
【ツルさん】メーカー資料によると、前作比で直進性が25%向上したとのことです。打ってみると確かにそのように感じます。どちらかというと叩いても左に行きづらいヘッドですが、かといって球がつかまらないわけではありません。操作性は残しつつ、ヘッドが機敏に動きすぎないので安定感もあります。
【ミーやん】ロフト角9.5度だと、さすがに球は上がりづらいです。打ち出しは確保できても、ボクが打つとスピン量が2000回転を切ってしまうことがあります。もっとヘッドスピードが必要なのかもしれません。
【ツルさん】僕が打っても、打ち出しが低めの低スピン弾道になりました。自分が買って使うとしたら、ロフト角は迷わず10.5度をチョイスします。このドライバーはボール初速を出しやすいから、適正な打ち出し角とスピン量を確保できれば、かなり飛ばせると思いますよ。ヘッドを厚く当てやすくて、強弾道を打ちやすいのも特徴です。
【ミーやん】今回ヘッドに組み合わせているシャフトは、『フブキ Ai II 50』のフレックスSです。先中調子とのことですが、それほど先が動いているようには感じません。
【ツルさん】わりとクセのないシャフトで、万人向けだと思います。しっかり感もあるので、ヘッドスピード45m/sぐらいまでの人ならコレで良さそうですね。
■ 試打クラブのスペック
ヤマハ RMX 118 ドライバー
ロフト角:9.5度、シャフト:フブキ Ai II 50、フレックス:S
発売日:2017年10月6日、価格:ヘッド単体 税抜43,000円(税込46,440円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G30 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)
ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(ロフト角:10.5度、シャフト:UST マミヤ アッタス パンチ 6、フレックス:X)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。