新製品レポート

ガチ勢にささる性能 タイトリスト 718 AP2 アイアン

2017/10/23 05:00

許容性と操作性がちょうどいい!

アスリートゴルファーに人気の「タイトリスト 718 AP2 アイアン」を試打レポ

【ミーやん】
日本のゴルファーは、見た目がシュッとしていて、打ってみると少しやさしいクラブが大好きなんですよね。なので、タイトリストのアイアンのなかでは「AP2」がもっとも人気があります。新モデルの「718 AP2」も、クセのないヘッド形状でちょうどいい大きさ。バックフェースのデザインもスタイリッシュでカッコいいですね。

ヘッドの大きさは兄弟モデルの「AP3」よりも若干小さい

【ツルさん】
「AP2」は、アメリカではツアーアイアンの“ゴールドスタンダード”とも呼ばれているのだとか。ここまでポピュラーになったのは、やはり使用プロであるジョーダン・スピースの活躍が大きいでしょうね。従来モデルから完成度が高かったので、あえて新モデルでは大きな変化は加えていないようです。

【ミーやん】
打ってみると、気持ちのいい硬めの打感です。軟鉄鍛造のボディにタングステンをインサートした複合素材のヘッドですが、フィーリングはとてもグッドです。

【ツルさん】
振動が抑えられたしっかりした打球感です。「AP1」「AP3」のようなフェースの弾き感はありませんが、硬質なサウンドはAPシリーズで統一されています。ヘッド形状もシリーズで似ていますし、ロングアイアンだけを「AP1」や「AP3」にするコンボセットにしても違和感なく使えますね。

【ミーやん】
試打クラブは7番アイアンでロフト角が33度、飛距離はロフト角なりといったところです。「AP3」と比べると、バックスピン量が多いですね。

【ツルさん】
アスリート向けアイアンとしては、ロフト角から考えると適正なスピン量です。ヘッドにはタングステンがインサートされていますが、極端な低重心設計にはなっていません。ヘッドの上下方向ではなく、左右方向の慣性モーメントを高めるために使われています。そのおかげでヘッドがブレづらく、なおかつ適度なスピン量で球筋をコントロールしやすいですね。許容性と操作性が、ちょうどいいところで組み合わされているのが「AP2」の最大の長所です。

【ミーやん】
正直、それほどやさしく打てるアイアンではないですよね。週イチ以上ぐらいで練習もしている熱心なゴルファー向けだと思います。それに前モデルから何が変わったのか、ボクのレベルでは試打してもよく分からなかったです。

【ツルさん】
APシリーズは、モデルチェンジするごとに打感が良くなっていますよ。それと前モデル「716 AP2」と比べると、ほんの少しボールスピードが速くなって2~3ヤード飛ぶようになっていると思います。とはいえ、アスリート向けの性能であるところは変わっていません。性能的に購入の比較候補となるのは「AP3」ではなく、ハーフキャビティにタングステンがインサートされた「718 CB」のほうでしょうね。

上級者が好みそうな「打感」「構えやすさ」「操作性」で高得点をマーク

■ 試打クラブのスペック

タイトリスト 718 AP2 アイアン
番手:7番、ロフト角:33度、シャフト:トゥルーテンパー AMT ツアー ホワイト、フレックス:S200
発売日:2017年9月30日、価格:6本セット税抜132,000円(税込142,560円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

タイトリスト
ツアープレーヤーが認める高機能アイアン
発売日:2017/09/30 参考価格: 142,560円