新製品レポート

アメリカでは圧倒的な人気 タイトリスト 718 AP1 アイアン

2017/10/26 05:00

多くのゴルファーが満足できるやさしさと飛距離

飛距離性能と寛容性がアップ「タイトリスト 718 AP1 アイアン」を試打レポ

【ミーやん】
『718 AP1』は、APシリーズでいちばんヘッドが大きいモデルです。従来よりもロフト角が1度ストロング化されて、さらに飛距離性能がアップしているとか。おそらくゴルファーが気になるのは、新登場した『718 AP3』との性能差でしょうね。

APシリーズのなかで最も大きいヘッド形状でミスに強い

【ツルさん】
ミスヒットに強くて少し飛ばせる「AP1」の性能は、従来モデルから高く評価されていました。718シリーズでは中間的な性能の「AP3」が登場したことで、「AP1」はさらにやさしく飛ばせるアイアンへと性能がシフトしているようです。ちなみに日本ではヘッドの見た目がいい「AP2」が人気ですが、アメリカではやさしく飛ばせる「AP1」のほうが圧倒的に売れているんですよ。

【ミーやん】
大きめのヘッドですが、構えたときにヤボったさは感じません。タイトリストらしいヘッド形状が保たれていて、昔の「AP1」のイメージよりもずいぶん見た目がスマートになっています。ヘッドをよく観察すると、トップブレードの仕上げがミラーとサテンの半々になっていて、分厚く見えないようにも工夫されています。細部にも凝った作りですね。

【ツルさん】
打ってみると、やはりよく飛びます! 「AP1」は360度アンダーカットキャビティ構造になっていて、フェースの弾き感も3モデルのなかでは突出しています。僕のヘッドスピードで打つと、7番アイアンでキャリーが180ヤードでした。「AP3」よりも、さらにキャリーで約5ヤード飛ばせる性能です。

【ミーやん】
ボクが打っても、楽勝で150ヤードをキャリーで飛ばせました。オートマチックに曲げずに打てるし、芯を外したショットでも飛距離の落ち込みが少なくてミスにも強いです。ストロングロフトなので打ち出しの高さは少し低めになりますが、それでも十分な高さです。

【ツルさん】
特筆すべきは、ヘッドがブレづらくて球がよじれない性能です。打ち出す方向がズレることがあっても、そこから大きく曲がるような球にはなりません。僕は以前にコースで試打したことがありますが、パー3ではミスしたと思ったショットでもグリーンの幅に収まっていました。やさしくまっすぐ飛ばすことを優先するなら、間違いなくこのモデルですね。

【ミーやん】
ストロングロフトのアイアンは、7番はやさしく飛ばせても、5番になると球が上がりづらくて打ちこなすのが難しくなりがちです。そこで新モデルの「AP1」は、セットに含まれている5番と別売りの4番だけはヘッドが中空構造になっていて、球を上げやすくしています。

【ツルさん】
コースでは4番アイアンも打ちましたが、ちゃんと球が上がってくれましたし、自分でもビックリするぐらいに飛ばせました。ロングアイアンをやさしく打ちたいアスリートが、「AP1」の4番アイアンをバッグに入れるのもいいと思いますよ。

メーカーの謳い文句どおり、「飛距離」と「やさしさ」で高評価

■ 試打クラブのスペック

タイトリスト 718 AP1 アイアン
番手:7番、ロフト角:29度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S
発売日:2017年9月30日、価格:6本セット税抜108,000円(税込116,640円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

タイトリスト
まっすぐ遠くに飛ぶ気持ち良さ
発売日:2017/09/30 参考価格: 116,640円