しっかり打ち抜けるウッド型UT タイトリスト 818 H1
寛容性がありながら強弾道で狙える
【ミーやん】
2年前に発売された816シリーズと同じように、新しい818シリーズにもヘッドタイプの異なる2モデルが用意されています。今回試打する『818 H1』はヘッドが大きめで、まさしくウッド形状のユーティリティ。もうひとつのモデル『818 H2』は次回に試打しますが、こちらの『818 H1』ほうがやさしく球を上げられそうな雰囲気です。
【ツルさん】
818シリーズには「シュアフィット CG」機能が新たに搭載されました。乾電池のようなバー状のウエイトを入れ替えられるようになっていて、ヘッドの重心位置を変えることで弾道調整が可能になっています。今回はスタンダードな状態のままで試打して、素のヘッド性能を確かめてみましょう。
【ミーやん】
試打クラブは、70グラム台のフジクラ製のカーボンシャフトです。そのおかげで、タイトリストといえどもハードさは感じません。計測値を見るとスピン量が少ないせいか、よく飛んでいます!
【ツルさん】
何度打っても、同じような弾道を打つことができる再現性が高いクラブです。ミーやんの言うとおり、スピン量は少ないですね。ウッド形状のユーティリティですが、打ち込んでも球がフケ上がることなく、風にも強そうな球で飛ばせます。
【ミーやん】
よく飛びますし、室内の試打計測では結果がいいですが、ボクにとってはもう少し高く上がってくれたほうが、コースではラクできそうです。そもそもクラブに対して、ボクのヘッドスピードが足りていないのかも知れません。
【ツルさん】
『818 H1』はショートウッドに近いヘッド形状で、ボールを横から払い打つイメージで打てるクラブです。ただ、それでも中弾道ですし、スタンダードな状態だと左へのミスが出づらいのも特徴です。ミスヒットしても飛距離が落ちづらい寛容性は持っていますが、オートマチックに球が上がってつかまるクラブではありません。グリーンに止めるボールを打つためには、ヘッドスピード45m/sはあったほうが良さそうですね。
【ミーやん】
打つのが難しいクラブではないのですが、やはりタイトリストらしいアスリート向けの球筋になるんですね。そういえば、前作の『816 H1』もこんな感じの性能でした。
【ツルさん】
新たな調整機能が搭載されたり、ソールの溝がポリマーでふさがれたクリーンな新形状になっていたりと、818シリーズのほうが使い勝手は良くなっていると思います。クラウンのカラーがシルバーから黒っぽいガンメタルに変更されているところも、ゴルファーにはウケそうですね。
■ 試打クラブのスペック
タイトリスト 818 H1
ロフト角:21度、シャフト:タイトリスト MCI 70、フレックス:S
発売日:2017年9月15日、価格:税抜38,000円(税込41,040円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:キャロウェイ RAZR X TOUR ユーティリティ(ロフト角:21度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S)
ツルさん:ピン G30 ハイブリッド(ロフト角:22度、シャフト:三菱ケミカル フブキ AX h400、フレックス:X)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。