大型ヘッドで安定感! タイトリスト VG3 フェアウェイメタル
ドライバーの好印象から選択は禁物か
【ミーやん】
VG3シリーズのフェアウェイウッドは、前作よりヘッド体積が20%も大型化されました。構えてみると、本当にヘッドが大きい! そのうえシャローフェースで平べったい形状です。やさしく球が上がってくれそうな雰囲気があります。
【ツルさん】
VG3 ドライバーはロフト角の違いによってヘッド形状が変えられていますが、このフェアウェイウッドは10.5度のドライバーヘッドに近い形状です。クラブを手にして素振りしてみると、大きなヘッドの見た目の印象とは異なり、かなり軽量感があるのに驚きました。僕の場合、何度素振りしてもソールが地面をこすりません(笑)。うまく試打できるか不安になるタイプのフェアウェイウッドです。
【ミーやん】
打ってみると、左右ブレが少ないです。大型ヘッドにしては球のつかまりが良くて、ドロー回転のいいボールが打てました。
【ツルさん】
素振りの予想どおり、僕には非常に打ちづらいクラブです…。フェースの芯でヒットしづらくて、試打計測でマトモな数字を出すのにも苦労しました。
【ミーやん】
どうしてツルさんは、そんなに打ちづらいんですかね?
【ツルさん】
おそらく手元の剛性が高くて、先中が動くシャフトの影響だと思います。ヘッドを軽く感じてしまって、まるでシャフトだけを振っているような感覚になります。スイング中にヘッドを感じられません。カタログでは中調子となっていますが、ゴルファーのスイングタイプによって相性がはっきりしそうなシャフトです。
【ミーやん】
そう言われると、たしかにスイング中にヘッドがどこかに行ってしまう感覚があります。でも、ヘッド性能は悪くないですよね。打ち出しから球がよく上がるし、直線的に打ちやすいです。
【ツルさん】
そのとおり。ヘッド性能は、とてもいいと思いますよ。でも、正直言って、地面から打つフェアウェイウッドにこの純正シャフトはミスマッチのように思います。『VG3 ドライバー』を試打して良かったからといって、同じシリーズのフェアウェイウッドを試打もせずにセットで買うのは危険です。購入前に必ず試打して、うまく打てるかどうかをチェックしてほしいですね。
■ 試打クラブのスペック
タイトリスト VG3 フェアウェイメタル
番手:3番、ロフト角:15度、シャフト:タイトリスト VGF、フレックス:S
発売日:2017年12月22日、価格:税抜48,000円(税込51,840円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:テーラーメイド Vスチール フェアウェイウッド(ロフト角:15度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)
ツルさん:テーラーメイド M2 フェアウェイウッド 2017年モデル(ロフト角:15度、シャフト:日本シャフト レジオ フォーミュラ MB タイプ75、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。