新製品レポート

弾道がよじれない 本間ゴルフ ビジール 535 アイアン

2017/12/20 05:00

大型ヘッドでも球のつかまりがいい

4つあるスリット効果により球がよじれない

【ミーやん】
前モデルから変わったのは、ヘッドに4箇所にスリットが設けられたところです。ソールのトウ側とヒール側の2箇所にスリットが入れられているだけでなく、ヘッド内側のトップブレード裏側とソールのフェース寄りの2箇所にもスリットが入っています。フェースに使われているチタン素材も、本間ゴルフ専用に開発された新しいものだそうです。

ほどよいグースとトップブレードの厚みで安心感がある

【ツルさん】
ビジールはアベレージゴルファー向けのブランドなので、おそらくゼクシオのアイアンを強く意識して作られていますよね。大型ヘッドでチタンフェースを採用しているところは、ゼクシオ アイアンと同じ。7番アイアンのロフト角は『ゼクシオ ナイン アイアン』よりも1.5度ストロング設定で、新しい『ゼクシオ テン アイアン』と比べても0.5度ストロングになっています。僕の推測ですが、ゼクシオよりも少し飛ばせるアイアンとして開発したのではないかなと思います。

【ミーやん】
ヘッドサイズは非常に大きいですが、ヘッドシェイプがよくて、わりと構えやすいです。フトコロ感があって、球をやさしくつかまえて打てそうな雰囲気ですね。では、打ってみます!

【ツルさん】
ミーやんは、いいショットが出ていますね。打ち出しからよく球が上がっているし、ほとんど曲がっていませんよ。

【ミーやん】
低・深重心のヘッド設計のおかげだと思いますが、これぐらい球が上がってくれるとラクに打つことができます。打感にはチタンらしい弾きがありますが、残響音が抑えられていて心地いいフィーリングです。ボールだけがすっ飛んでいくような弾きの良さではなく、ちゃんと球をとらえているような感覚があります。大型ヘッドのワイドソールですが、ソールの形状がよくて抜けもいいですね。細かいところまで手を尽くされているアイアンだという印象です。

【ツルさん】
高打ち出しですが、バックスピン量が少なめになるので、ドーンと強い球で飛ばせます。大型ヘッドのわりに球のつかまりがよくて、そのうえ球がよじれづらい。簡単に直線的に飛ばせるのがいいですね。ただし、ひとつ気になったのは、クラブを手にしたときに妙な重さを感じるところ。ヘッドが大きい影響だと思うのですが、実際にスイングしたときにも手に「ズシッ」ときます。シャフトをもう少し短くすれば、もっと振りやすくていいアイアンになりそうです。

「飛距離」「やさしさ」で高評価を得たやさしいアイアン

■ 試打クラブのスペック

本間ゴルフ ビジール 535 アイアン
番手:7番、ロフト角:28.5度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S
発売日:2017年12月22日、価格:5本セット税抜95,000円(税込102,600円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

本間ゴルフ
4カ所のスリットで反発性能アップ
発売日:2017/12/22 参考価格: 135,000円