テクノロジーてんこ盛り テーラーメイド M CGB アイアン
とにかくまっすぐ遠くへ飛ばしたい人に
【ミーやん】
『M CGB アイアン』は、飛距離を重視して開発された“飛び系アイアン”です。モデル名のCGBとは「センター・グラビティ・バック」の略で、深い重心位置設計を意味しています。聞き覚えがある名前だと思ったら、過去にr7シリーズで使われていたモデル名なんですね。
【ツルさん】
まさにテクノロジーがてんこ盛りのアイアンです。ソール溝の「スピードポケット」、フェース溝の「フェーススロット」、重量を軽くした「フルーテッドホーゼル」、フェース偏肉設計「インバーテッドコーン」といったテーラーメイドの独自技術に加えて、360度カップフェースや計8グラムのタングステンウエイトまで採用されています。どんな球が打てるのか、とても楽しみです!
【ミーやん】
ヘッドは、トップブレードが厚くてボッテリとした印象です。ソールが厚くて、グースもしっかり入っています。やさしく打てそうな雰囲気です。
【ツルさん】
お世辞にもシャープなヘッド形状とは言えませんが、打ってみると球が曲がりません。ヘッドの慣性モーメントの高さを感じますし、フェースが向いている方向にズドーンとまっすぐに飛んでいきます。7番アイアンでロフト角が29.5度のストロングロフト設計ですが、打ち出しから球が上がるし、ボールスピードも速いです。いわゆる今どきの“飛び系アイアン”ですね。打感も悪くないですよ。
【ミーやん】
ボールスピードは速いのですが、なぜか僕が打つとトップしがちで、打ち出し角も低めでした。80グラム台のスチールシャフトが純正装着されていて、どうもボクには軽すぎるように感じて打ちづらかったです。『M CGB アイアン』は限定モデルだからか、シャフトはこの1種類しか用意されていません。個人的には、他のシャフトの選択肢がほしいですね。
【ツルさん】
7番アイアンの飛距離では、前回試打した中空構造の『P790 アイアン』とほとんど差がありません。『M CGB アイアン』はPWまでのすべての番手が同じヘッド設計で作られていて、どの番手でも飛ばせるのが魅力です。直進性が高いのも特徴ですね。ただし、同じような性能のアイアンなら、日本のメーカーが作り出した“飛び系アイアン”のほうが構えやすく、うまく作られているように思えました。このジャンルのクラブに関しては、日本のメーカーのほうが一枚上手なのかも知れません。
■ 試打クラブのスペック
テーラーメイド M CGB アイアン
番手:7番、ロフト角:29.5度、シャフト:日本シャフト NSプロ 840GH、フレックス:S
発売日:2017年10月13日、価格:6本セット税抜120,000円(税込129,600円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。