新製品レポート

右にスッポ抜けない強弾道が打てる スリクソン Z785 ドライバー

2018/08/15 05:00
ネックにカチャカチャ機能が搭載されたZ785ドライバー

【ミヤG】
前回試打した「Z585 ドライバー」と「Z785 ドライバー」の大きな違いは、接着式ネックの「Z585 ドライバー」に対して、こちらの「Z785 ドライバー」はヘッド脱着式であることですね。いわゆる“カチャカチャ機能”が搭載されています。

ターゲットに対してスクエアに構えやすく、ヘッドをまっすぐ動かせそうな雰囲気

【ツルさん】
調整機能があってトルクレンチが付属するぶん、お値段も「Z585 ドライバー」より5000円高い設定になっています。それだけでなくて、構えてみるとヘッド形状も少し違うんです。「Z585」はアップライト感があって、構えたときから球をつかまえやすそうな印象を受けましたが、「Z785」はまっすぐにヘッドを動かしていけそうな雰囲気。どちらのモデルもフェース向きはスクエアですが、打ち出される弾道イメージがヘッドシェイプによって変えられています。ヘッドを構え比べてみると、うまく作り分けられてあるなぁと感心しますよ。

【ミヤG】
さっそく打ってみましたが、打感がいいですね~。「Z585 ドライバー」もそうでしたが、カーボンクラウンのヘッドでも、こもった打音ではなく、適度に金属的で球持ちがいい感じ。ただし、ロフトはシビアです。僕はロフト角9.5度だと球が上がりませんでした。

【ツルさん】
そのうえ、かなり低スピンのヘッドです。前作の「Z765 ドライバー」はスピンが少し多めに入るモデルでしたが、この「Z785 ドライバー」はハードヒッターが叩いてもフケ上がることなく、振れば振るほど飛距離を伸ばせそうなドライバーになりましたね。

【ミヤG】
「Z585 ドライバー」は、意外なほど球がよくつかまるモデルでしたが、この「Z785 ドライバー」も球のつかまりがいいですね。

【ツルさん】
従来までのスリクソンのドライバーと比べると、「Z785 ドライバー」には球のつかまりの良さを感じますよね。ただし「Z585 ドライバー」よりは左に飛ぶ感覚がなくて、そのぶんしっかり叩いていけます。

【ミヤG】
僕の場合は「Z585 ドライバー」のほうが安定してまっすぐ飛ばせました。やさしさは「Z585 ドライバー」のほうが勝っている感じですね。ただし、左へのミスを警戒するアスリートは、こちらの「Z785 ドライバー」を選びそうですよね。

【ツルさん】
せっかく叩いて飛ばせるヘッド性能なのに、純正シャフトの「Miyazaki Mahana」にはコシがなく、ヘッドスピードを上げて振っていけないのが残念なところです。正直言って、ヘッドとシャフトのマッチングが良くないです。「Z785 ドライバー」には「Miyazaki Mizu」という純正シャフトも同じ価格で用意されているので、ヘッドスピード43m/s以上の人は、そちらを検討したほうがいいでしょうね。

ほどよいつかまりと操作性の高さが魅力

■ 試打したクラブのスペック

スリクソン Z785 ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:Miyazaki Mahana ●フレックス:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ピン i25 ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:PING PWR 65 ●フレックス:TOUR S

ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(2017)
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:コンポジットテクノ ファイアーエクスプレス TP-V NX 75 ●フレックス:S

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

ダンロップ
ZERO SRIXON
発売日:2018/09/22 参考価格: 73,440円