この打感、本当に飛び系? プロギア「05 アイアン」
プロギアが誇るフラッグシップモデル「プロギアアイアン」シリーズ。それぞれ明確なターゲットを設けた「00」「01」「02」「03」「05」の5機種が展開されている。なかでもストロングロフトの「05 アイアン」は飛距離性能が高いだけでなく、シリーズ史上最も低く深い重心設計になっている。軟鉄鍛造ボディのやわらかい打感を備えた飛び系アイアンの性能をギア知識豊富なミタさんが解説。そしてヨシダくん(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)の2人が試打してクラブの性能を評価する。
クラブの特徴は?
【ミタさん】
今日紹介するのは、やさしく飛ばせる「05 アイアン」です。
【ヨシダくん】
飛び系アイアン特有のボッテリとしたヘッド形状ではなさそうですね。7番のロフトは何度ですか?
【ミタさん】
29度です。最近の飛び系は7番で26~28度が多いので、そこまでロフトが立っているというわけではありません。
【シオさん】
それでも飛ぶというのは、どういう構造ですか?
【ミタさん】
ヘッド素材は「02」と同じでフェースに反発性能が高いクロムモリブデン鋼を使っており、ボディは軟鉄鍛造。ヘッドの重心位置がシリーズ史上最も低く深い設計になっているため打球が上がりやすく、高打ち出し・低スピンで飛ばせるアイアンです。
【シオさん】
構えた感じの印象だと「02」がグースネックで、「05」はストレートネックに見えますね。
【ミタさん】
7番のフェースプログレッション値(シャフトの中心線とリーディングエッジの距離を表した数値)は「02」が3.5mm、「05」は4.0mmとストレートに近い見た目だと思います。
【ヨシダくん】
長さはどうなっていますか?
【ミタさん】
7番アイアンで比較すると、「02」に比べて0.25インチ長いです。「05」は6~8番が37.5インチ、9番・PW・AWが36.5インチ、52度・57度は35.5インチとクラブの長さを3種類に設定しています。
【ヨシダくん】
なるほど、スリーレングスアイアンになっているんですね。早速打ってみましょう!
試打した印象は?
【シオさん】
アドレスしてみると飛び系にしてはトップラインが厚くなく、個人的には「02」よりも構えやすかったです。
【ミタさん】
打った印象はどうですか?
【シオさん】
フェース素材は「02」と同じとのことですが、「05」は弾き感があって打感は全く違いました。
【ミタさん】
キャビティ部分は「05」の方が深いので、弾き感が強調されたのだと思います。
【シオさん】
軽めに打ったのにキャリーで155ydを超えていました!
【ヨシダくん】
トータルで170yd近く飛んでいたので、シオさんの飛距離としては2番手アップしています。
【シオさん】
「プロギアアイアン」シリーズの「01」「02」「05」を打ちましたが、私が選ぶなら「05」です。構えやすい上に、この飛びは魅力的ですね。
【ミタさん】
ヨシダ君はどうでしたか?
【ヨシダくん】
正直「02」の方が好きでした。「05」はカーボンシャフトなので、僕には合わなかったです。
【ミタさん】
このシャフトはドライバーのヘッドスピードが40m/s前後のゴルファー向けなので、50m/sのヨシダくんにはアンダースペックでしたね…。
【ヨシダくん】
ヘッド性能を含めて、僕にとっては上がりすぎる、飛びすぎるという感じでした。飛びすぎてしまって、タテ距離が調整しにくい感覚がありました。
【ミタさん】
ワイドソールの感じはどうでしたか?
【ヨシダくん】
ダフリには強いと思いますが、僕にとっては抜けが良くない印象でした。抜けの良さは「01」が抜群でした。
まとめ
【ミタさん】
シオさんとヨシダくんの評価が真っ二つに分かれた「05 アイアン」。ヘッドスピード40m/s前後で、ダフリ癖のあるアベレージゴルファーにはピッタリだと思います。飛距離は欲しいけれど、ダサいアイアンは使いたくないという見た目を重視するゴルファーにオススメです。スリーレングス設計になっているので、7番アイアンに近い感覚で6番アイアンが打てるメリットも大きいと思います。
【シオさん】
ボディが軟鉄だから、飛び系アイアンの中では打感の良さがトップクラスでした!
■ 試打したクラブのスペック
プロギア 05 アイアン
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:MCI FOR PRGR ●硬さ:S
ミタさん プロフィール
1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。
ヨシダくん プロフィール
1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。
シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
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