「Ai-ONE」パターに3種が追加!新顔「24」に注目する理由/オグさんのパター偏愛日記#4

オグさんのPUTTER偏愛日記
3モデルが新たに追加されました

パターだけにフィーチャーした連載「オグさんのパター偏愛日記」。今回はオデッセイの「Ai-ONEパター」シリーズに、2024年11月に追加された3モデルをチェックします。

15種類もの多彩なラインアップに

Ai-ONEパターは2023年11月に初登場。AIが設計したインサートを搭載し、打点がズレても転がりの差が少なく、パッティングを安定させてくれるパターです。発売当初は5モデルでの展開でしたが、2024年2月に新たに7モデル、そして今回さらに3モデルが追加され、合計で15モデル(!)ものラインアップに拡充されました。

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これだけの数が用意される理由は、ひとえにインサートの性能が高いからでしょう。多くのツアープロも愛用するこのインサートは、打点ズレによってボールスピードが20%ダウンするところを、わずか5パーセントに抑えることのできる機能を持ち、打感も従来のホワイトホットインサートと同等という高性能なもの。そこに多くのヘッドバリエーションを用意することで、高性能なインサートを、ユーザーによりマッチしたモデルで使用してもらいたいというメーカーの思いと自信があるのだと思います。

それではこの3モデルを試打解説していきます。各モデルがそれぞれどういう人に合うかの目安を記しましたので、下記記事を参考にご覧ください。

パットの型は2つ 「センター軸or左肩軸」 あなたは?

■Ai-ONE WING BACK

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新登場の形状です

飛行機のような形状はフェース向きを意識しやすい

「WING BACK」は飛行機のような形状が特徴で、今までのオデッセイにはなかったボディです。ベントネックを採用しており、ウエートはボディ中央(前後)に配置されています。

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<合う人>

センター軸 or 左軸 → センター軸
ボール位置センター or 左寄り → センター

マレットらしいマレットなので、センター軸の振り子ストロークがマッチしやすいです。オフセットがしっかりつけられているので、ボール位置もセンターが良いでしょう。


<打ってみた>

ボディ形状がかなり凝っていて、とても構えやすいです。後方のウイング部分は一段低くなっていて、その部分の段差によって生まれる陰影のラインが立体的に見えます。この立体的なラインが、ヘッドのライ角を変えても目標に対して正確に構えやすくしてくれます。また、ウイング部分によって作られる飛球線に対して斜めのラインが、フェースやサイトラインが作り出す垂直及び平行ラインを際立たせてくれるため、目標に対して正確に構えやすかったです。

機能面は、ミスに強いマレットタイプといった仕上がり。操作性は大きくないので、オートマチックに振り子ストロークで使用すると安定したパッティングが期待できます。

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立体感のあるボディ。光の陰影によって作られるラインも構えやすさを作るポイントです
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ウエートはボディのほぼ中央に配置。フルオートマチックといった感じではありませんが、操作性は希薄です
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構えやすいヘッド形状と打点が多少ズレても安定して転がるインサートのおかげで、ストロークに集中できます

■Ai-ONE 24

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これも、ちょっと変わったカタチ

“偉大な記録”がネーミングの由来

モデル名の由来は、オデッセイブランドの「USPGAツアー使用率24年連続1位」という数字。丸みを帯びたマレットタイプで、その形状はスポーツカーやレーシングカーなどからインスピレーションを得たものです。ボディ中央に刻まれたサイトラインは、スポーツカーなどに用いられるレーシングストライプがモチーフ。ネックはショートスラントで、ウエートはボディ後方に一つ搭載されています。


<合う人>

センター軸 or 左軸 → 左軸(センター軸も可)
ボール位置センター or 左寄り → 左寄り

オフセットが少なめのショートスラントネックで、左寄りにボールを置いても違和感がありません。ストローク軸はどちらでもマッチしますが、どちらかといえば左軸の方が扱いやすそうです。


<打ってみた>

ヘッドサイズはそれほど大きくないですが、ウエートが後方に搭載されることで適度なオートマチック感があります。そこに、操作性を高めるショートスラントネックを組み合わせることで、ある程度の操作も可能という懐の深いモデルです。ヘッドがかなり薄く中央がくぼんでいることもあり、ヘッドを低く動かすイメージが湧きやすいです。振り子式でもヘッドをしっかり開閉させても、どちらにも対応してくれました。

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どちらかといえば、フェースを開閉させるイメージを持つと気持ちよくストロークできました
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ヘッドが非常に薄いので地面を這うようなイメージを持ちやすかったです
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後方のウエートにより後ろから押してくれるような感触があり、マレットらしい振り子のストロークにもマッチします

■Ai-ONE 2-BALL JAILBIRD MINI

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2ボールの”新顔”です

名器を合体させて小さくした“欲張りモデル”

人気の高い「2-BALL」のアライメントディスクと、「JAILBIRD」の輪郭を合体させたマレットタイプ。比較的小ぶりで、ベントネックシャフトを採用。ウエートは前方に2つ搭載しています。


<合う人>

センター軸 or 左軸 → センター軸
ボール位置センター or 左寄り → センター

マレットらしいオフセットのあるベントネックを採用しており、センター軸がマッチします。ボール位置もセンターがおすすめです。


<打ってみた>

フェースバランスのマレットタイプですが、ウエートを前方に搭載していることもあり、意外と操作もできます。特筆すべきはやはり、名器が合わさったヘッド形状。2-BALLアライメントによる独特の構えやすさと、JAILBIRDの丸みのある輪郭は、良い意味でアバウトに構えられますね。2-BALLアライメントは構えやすさだけでなく、ストローク中に覚える残像によりイメージや距離感を作りやすく、ヘッドアップの防止などにも役立ちます。

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残像はストロークのチェックや集中力増強、ヘッドアップの防止など様々な効果があります
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ウエートが前方に搭載されているおかげで、適度な操作感があり、とっさのアジャストも可能
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同じようなヘッドでもネックによって性能は大きく異なります。必ず試打しましょう

独創的な「24」を使いたい!

Ai-ONEに新たに追加された3モデルは、非常に個性的なモデルばかりです。特に「24」は、形状もさることながら、小ぶりなマレットで重心がちょっと深くてショートスラント搭載という他メーカーにもなかなかない組み合わせで、打っていて楽しかったです。「Ai-ONE」シリーズは元来どれもミスに強いので、形状や振りやすさで選んで良いと思います。特に構えた時の印象は、パッティングにとって重要なので、目標に対してスッと構えられるヘッドを見つけてください。

自分で使うなら…どれも捨てがたいですが、やはり「24」でしょうか。これに似たモデルは他社含めて登場することはなさそうですので。

取材協力:AR GOLF JAPAN
写真:小林司

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小倉勇人(おぐら・はやと) プロフィール

ゴルフショップ「ゴルフフィールズ ユニオン」店長。クラフトマン、クラブフィッター、さらに雑誌やウェブ記事の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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