Sansan特集
2022/08/18

音楽とゴルフ 常識を疑う“仕掛け人”が生んだ観戦スタイル

連載:出会いのチカラ ~つながりが生むイノベーション~
ツアーに新風を吹き込んだ“仕掛け人”の意外なキャリアとは(撮影:沼田侑悟)

青空の下で響き渡るミュージック。人気アイドルグループのコンサート…。どちらも野外のライブイベントではなく、男子ゴルフツアーが開催されているゴルフ場での光景だ。「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2022」では数々の新しい試みをツアーに導入し、いまや国内屈指の盛り上がりを見せている。

Sansanが掲げる企業ミッションは『出会いからイノベーションを生み出す』。音楽とゴルフツアーはどのように出会い、いかなる相乗効果が生まれたのか。その“仕掛け人”である九州朝日放送(KBC)東京支社長兼総合編成部長の大保一(だいぼ・はじめ 敬称略、以下同)に、実現へと至るまでを聞いた。

No.1の大会作りを目指して渡米

大保が初めて担当に加わった2016年大会。奇しくも石川遼が大会初優勝を成し遂げ、スーパースターをディフェンディングチャンピオンとして迎える翌年へ「一番の大会を作ろう」とテーマを掲げた。

ならば、世界で最も盛り上がり、ギャラリーを集める大会を参考にしたい。2017年2月に視察へ向かった先は、米国アリゾナ州で開催されるPGAツアー「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」だった。開催1週間で65万人超を動員するツアー屈指のビッグイベント。なかでもホール全体を巨大なスタンドが囲む名物の16番(パー3)は、熱狂と喧騒に包まれる“スタジアム”として知られる。

熱狂を生む名物ホールとして世界的に有名な「フェニックスオープン」16番パー3(Stan Badz/Getty Images)

会場で目にしたあらゆるものが、大保のインスピレーションを刺激した。「退役軍人のOB会や、高校の同窓会といった色々なイベントをやっていました。その“ついで”にゴルフを見る人が多かった。ゴルフに興味のない人に、いかにして来てもらうのか。お父さんひとりで行っていたツアー会場に、家族も一緒に来てもらうにはどうすればいいのか」。そう思うようになったことが、様々なイベントを取り入れる原点となった。

ゴルフの素人だから常識を疑える

KBCでは、報道記者としてパリ特派員を4年間。さらに編成と制作に携わった。豊富な経験を踏まえ、会社の看板を掲げるトーナメント担当を任されるからには、さぞかしゴルフへの造詣も深いのだろう…と思いきや、「全くやったことはありませんでした。なんで土日にわざわざ早起きして出かけなきゃならないんだ、と思っていたぐらいです」という意外な言葉が返ってきた。

ゴルフとは無縁だからこそ斬新なアイデアが次々と生まれた(撮影:沼田侑悟)

「だから、わからないことばかり」と打ち明ける。これを就任当初は、逆に強みにした。静寂を常識とするゴルフ業界にくさびを打ち込む、試合中に音楽を流すという発想。関係各所に思いをぶつけ、冷ややかな対応を受けても、決して引き下がることはしなかった。「なぜダメかと聞くと、理由が明確じゃないものばかりでした」。それならば、音楽で盛り上げよう。方向性が決まると、アイデアが次々とあふれ出した。

選手たちは入場曲に乗って登場し、パー3ホールではDJが野外フェスのように盛り上げる。競技を終えたコース内では、地元福岡を拠点に活動する人気アイドルグループ「HKT48」を招いてライブを行う。ツアーの常識を覆すこれらのイベントは、大保の発案により実現したものだ。

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「出会い」に向き合い挑戦を続けるSansan
「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2022」に特別協賛しているSansanは創業以来、「ビジネスの出会いの価値」に向き合い、サービスを提供してきました。

そして現在は、人と人の出会いの証である名刺だけにとどまらず、クラウド請求書受領サービス「Bill One」やクラウド契約業務サービス「Contract One」など、企業と企業の出会いの証である請求書や契約書といった領域でも新たな事業の創出とその拡大に取り組んでいます。

Sansanは、ビジネスフローにおけるさまざまな分野において、人や企業との出会いをビジネスチャンスにつなげる「働き方を変えるDXサービス」を提供するとともに、出会いそのもののあり方を変えるようなイノベーション創出に今後も挑戦し続けます。

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