最新シャフトをQP関が解説 4タイプのスイングに分けて図式化
ドライバーの飛距離アップ! 最適シャフトの選び方
自分にぴったり合ったシャフトなら15ヤード飛距離アップ
もし、今使っているドライバーで、スライスする、芯に当たらない、なぜか飛ばないといった悩みを持っているなら、シャフトを替えることで改善される可能性は高いです。市場にはたくさんのシャフトがあり、そのなかには必ず自分に最適なものがあります。それを見つけることが大事です。
良いシャフトとは自分のスイングにシンクロしてくれるシャフトのことです。言い換えれば"しなり感"が合っていて、自分の力を余すところなくボールに伝えられるシャフトです。自分に合ったシャフトのクラブを使えば、単純にスイングしやすいだけでなく、必ずボールの初速が速くなります。つまり、飛ばせるようにもなるのです。
まったく自分に合わないシャフトと、最高に自分に合ったシャフトを比べると、飛距離差は30ヤードにも及びます。そこそこ合っているシャフトとぴったり合ったシャフトを比べても、15ヤードは飛距離が変わります。それぐらいゴルフクラブのシャフト選びは重要であり、リシャフト(シャフトの交換)の価値は大きいものです。
では、具体的にどうやって選べばいいのかを解説していきます。
振り切れる範囲で重いものを
そもそもゴルフクラブの重さは、装着されるシャフトの重さによって決まってきます。自分に合った重さのクラブを手に入れるためには、自分に合ったシャフトの重さを知る必要があります。
一般的には、ドライバーのヘッドスピードが42m/s前後のゴルファーなら、シャフト重量は50グラム台、45インチのドライバーで総重量300グラム超が目安となります。ヘッドスピード45m/s前後のハードヒッターなら、シャフト重量は60グラム台、45インチのドライバーで総重量310グラム超がオススメです。
最新のシャフトは高機能な素材を利用してクラブバランスの重量調整がしやすくなったり、弾き感が強くなったり、さらには軽くて丈夫な素材を用いて軽量化したりと進化を続けています。ただし、「軽い」シャフトには要注意! 「軽くて振りやすい」と感じる一方で、使っているうちに”手打ち”となって、スイングが不安定になることもあります。逆に重めのクラブだと慣性モーメントが上がってスイングの安定感が増す上、ボールに対する衝突力も大きくなるので、安定して飛ばすことができます。
ですので、ゴルフクラブ(シャフト)は振り切れる範囲で重いものがベストです。軽いクラブから重いクラブに替えると、最初は少しヘッドスピードが落ちたり、球がつかまらなくなったりしますが、コースでは力が入るので、次第にそれでちょうど良くなってきます。
フレックス表記に惑わされるな
シャフトのフレックス表記には、メーカー間やモデル間で統一した基準がありません。たとえ同じSと表記されていても、モデルによって硬さは変わるものだと覚えておいてください。クラブメーカーの純正シャフトとシャフトメーカーのリシャフト用シャフトを比べると、その差は明らかです。同じフレックス表記でも、リシャフト用シャフトのほうがかなり硬めに仕上がっています。
フレックスの表記は、洋服のサイズのようなものです。例えば、いつもはLサイズを着ている人でも、特定のブランドではLだと大きすぎるので、あえてMを選んだりすることもあるでしょう。シャフトのフレックスもそれと同じ。表記にとらわれず、本当に自分と合うものを選ぶようにしてください。最近では同じメーカーのシャフトでも、ブランドやシリーズによって異なったりするので注意してください。
アベレージゴルファーはトルク大きめを
シャフトの重さやフレックスとともに表記されているのがトルクです。トルクは、スイング時にクラブヘッドの重さによってシャフトがねじれる度合いを示す数値です。数字が大きいほど、よくねじれるシャフトという意味になります。
トルクとは、クルマのハンドルでいう“遊び”のようなものです。トルクが低いと手の動きに対してヘッドの動きが敏感になります。車で言うならレーシングカーのハンドル操作と車体の動きが同調するのと同じです。低トルクのシャフトはヘッドの動きを自分で操作しやすく、球筋を打ち分けられる上級者向きとも言えます。また、ハードヒッターにとって、低トルクのシャフトは芯を外して打ってもヘッドがブレづらく、球が曲がりづらいメリットがあります。
一方、トルクが大きいと、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。鈍感と言うと悪いイメージがありますが、自分が余計な動きをしてもヘッドがちゃんと元の位置に戻ってきてくれるメリットがあります。スイングが不安定なゴルファーほど、大きなトルクの恩恵を受けられるでしょう。ある程度トルクがあると球のつかまりが良く、安定して飛ばすことができます。ただし、ヘッドスピードの速いゴルファーが高トルクのシャフトを使うと、ヘッドが戻りきらずに球が右に飛んでしまう場合もあるので注意してください。
関 雅史(せき・まさし、通称:QP関) プロフィール
1974年生まれ。研修生、ツアーキャディなどの経験を経て、2005年にPGAインストラクター資格を取得。2008年にティーチングプロ選手権で3位タイ、ドラコン大会にて382ヤードの記録を持つ。自身が店長を務める「ゴルフフィールズ」では、ギアとスイングの両面を加味して行うレッスンに定評があり、WEB、ゴルフ雑誌でも活躍中。また、独特のキャラを生かしたブログ「QP ゴルフブログ」のファンも多い。
「ゴルフフィールズ」URL:http://www.golf-fields.com/
「QP ゴルフブログ」URL:http://ameblo.jp/qplife/
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