ゴルフクラブは何を揃えればいいの? 2009年版
クラブは14本までOK! 初めは11本を目安に
野球ならばバット、テニスならばラケットなど、ほとんどの球技はひとつの道具でボールを打ちます。プロ野球の選手であってもホームラン用のバットと、バント用のバットを使い分ける人はいません。では、ゴルフはどうか? ゴルフショップに行けば、形状が異なる(道具)が所狭しと並んでいます。1本のクラブでプレーするよりも、形状、性能が異なったクラブをたくさん使った方が「快適にプレーしやすく、いいスコアを出しやすい」からです。 ゴルフルールでは、クラブは14本までなら使用することができます。初めから14本のクラブを揃える必要はなく、使う頻度が高いクラブ11本ほどあれば十分です。 そこで今回は、初心者のためにクラブの揃え方について説明します。クラブは大別すると、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パターの6種類あります。
ドライバーってなに?
ドライバーは1打目(ティショット)に使うクラブです。クラブセットの中で最も長く、ヘッドが大きく作られていて、一番飛距離が出るクラブになります。初めのうちは、ボールが高く上がらなかったり、弾道が大きく右へ曲がることがあります。ボールが上がらない場合は、ヘッドのソール側に書いてある数字、これをロフト角(打球面の角度)というのですが、「10.5度」以上を選んでみてください。またボールが右に飛ぶ場合は、構えた時にヘッドがターゲット方向より左を向いているものを選ぶとよいでしょう。
フェアウェイウッド(FW)ってなに?
フェアウェイウッドは2打目以降に使うことが多く、1打目を打ってもグリーンまで遠い時に使います。3番ウッド(3W)、4番ウッド(4W)、5番ウッド(5W)、7番ウッド(7W)という具合に数字が割り振られています。数字が小さいほど飛距離が出しやすく、ボールが上がりづらくなっています。
ユーティリティ(UT)ってなに?
ユーティリティは、フェアウェイウッドとアイアンの間の距離を打つためのクラブです。ヘッドの形状はウッド型とアイアン型の2種類に分かれます。一般的にはウッド型の方がボールが上がりやすいため、初心者にはおすすめです。
アイアンってなに?
アイアンは、狙ったところにボールを運ぶクラブです。ウッドに比べると長さが短く、ヘッドが小さく作られているクラブです。主に4本~10本単位でセット売りされています。クラブに書いてある数字は、小さいほど距離が出る分、ボールは上がりづらくなり、数字が大きくなるほど距離が出ない分、ボールが上がりやすくなります。
ウェッジってなに?
ウェッジは、グリーンまでの距離が近い時に使います。9番アイアン以降は、ピッチングウェッジ(PW)、 アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)とつながっていきます。SWは、バンカー脱出用として不可欠なクラブです。なぜ短い距離を打つためのクラブが必要なのかというと、長いクラブで力を加減して打つよりも、しっかり振って短い距離が打てるクラブの方が、再現性が高く、コントロールがしやすくなるからです。
パターってなに?
ボールを転がすためのクラブで、グリーン周り(カラー)やグリーン上で使います。グリーンにのったら、カップに沈めるまでパターでプレーします。ちなみにいいスコアを出したいならパッティングはとても重要だということを覚えておいてください。
初めは11本を目安に揃える
初心者が快適にプレーするには、クラブを14本揃えるのではなく、11本揃えることをおすすめします。具体的には、ドライバー、5番ウッド、アイアン(5番~9番)、PW、AW、SW、パターです。特に、初心者には難しい3番ウッドや、ロングアイアン(3番、4番)は、バッグに入れない方が大きなミスを防げます。ゴルフが上達するにつれて、自分の欲しいクラブがでてくるので、その時に買い足すことをおすすめします。
購入価格を抑えるなら中古ショップがおすすめ
新しいクラブほど性能がいい(飛距離、ボールが上がりやすい、ミスヒットに強いなど)のですが、購入費用を抑えたいのであれば中古ショップを活用するといいでしょう。発売から5年ほど経過したものでも十分に性能を発揮します。