マーク金井の試打インプレッション

ダンロップ スリクソンGiE ドライバー

2009/04/07 00:00

構えてみると?

ヘッド形状は後方部分が長く超シャローバックになっている。またスライサーをターゲットにしたフックフェースだ。

アスリート向けブランド、スリクソンの弟分モデルとして登場した「スリクソン GiE」。スリクソンと名付けられているが、従来モデルと形状的なつながりは皆無だ。アベレージ層を強く意識したモデルだけあって投影面積は巨大!!特にヘッドは奥行き方向に広がっており、そして超シャローバック形状。「これって本当にルール適合(体積450CC)なの?」って疑いたくなるぐらい見た目がデカイ。視覚的な「やさしさ」と「慣性モーメントの大きさ」そして、重心の深さを強くアピールしている。ビギナーでもこのドライバーを構えたら、テニスのデカラケットみたいな安心感を得られるだろう。

また、ヘッドが大きい割にはフェースは薄め。定規で測ると約53ミリ。フェースに目一杯刻まれたスコアラン(溝)は白くペイントされているので、アドレスするとフェース面が必要以上にしっかり見える。好みは分かれそうだが、これもまた初・中級者には「やさしさ」を得られる要素になりそうだ。ソールとフェースはブラックイオンプレーティング仕上げ。精悍さをアピールしているようである。

ヘッドをポンと置くと、フェースは目標よりも左を向くフックフェース。左のミスを嫌うフッカーには構えづらい顔付きだが、右のミスを避けたいスライサーには「頼りになる」顔付きだ。

アベレージ層を強く意識したドライバーだけあってリアルロフトも多めの設定。10.5度表示ではリアルロフトは約13度。9.5度表示の方は約11度。スペック的には、吹き上がって困る人よりも、ボールが上がらなくて困っている人を意識したロフト設定である。メーカーの意図通り、見た目は「やさしさを追求したゴルフクラブ」として上手く仕上がっている。見た目通りの性能なのかどうか、じっくりテストしてみよう。

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ダンロップ
発売日:2009/01 オープンプライス