マーク金井の試打インプレッション

キャロウェイゴルフ LEGACY ドライバー

2008/02/19 00:00

打ってみると?

試打クラブは10.5度のRと10.5度のS。Rシャフト装着が45.75インチ(ヒールエンド法計測(※4)&実測)で総重量が285.5グラム。バランスはD2.5。硬さの目安となる振動数(※2)は223cpmでリアルロフト(※3)は12.25度。他方、Sシャフト装着の方は44.75インチで総重量が302.2グラム。バランスはD1。振動数は251cpmでリアルロフトは11.5度だった。

長さの違いもあるが、Rシャフトはワッグルすると「えっ、女性用なの?」と勘違いするぐらいシャフトがクニャッとしなる。対して、Sシャフトは長さが短いことも影響しているが手元側に適度なしっかり感がある。

まずは軟らかい方の10.5度Rから打ってみると・・・ロフト以上にボールが高く上がって軽いドロー弾道。ヘッドスピード40m/s前後でスイングすると、切り返しでシャフトがグイッと大きくしなり、ダウンからインパクトにかけてはシャフトがシャープにしなり戻る。先端側のしなりが大きめなのだろう。ゆったり振るとシャフトの加速感が非常に心地良く、捕まった球も打ちやすい。ヘッドとシャフトのバランス良いので、やや長尺仕様だが、1発目から違和感なく振り切れた。

そして印象に残ったのがインパクトの手応え。ヘッドスピードが遅めでもボールが適度につぶれ、そして心地良い金属音と共にボールを力強く弾き飛ばしてくれる。数字には表せないが、心地良さは多くのゴルファーに好まれそうだ。

スピンは適度にかかるタイプ。スピンが多くて飛距離をロスしている人よりも、キャリー不足で悩む人が飛ばしやすい。女性用だと物足りないと感じるレディスゴルファーにも扱える仕上りになっている。

続いて10.5度S。こちらの方は1インチ短い分だけさらに安心感が増す。また、Rに比べるとシャフトもしっかりしているが、叩きにいって上からヘッドを入れてしまうと、スピンが多くなって吹き上がる。叩こうとするよりも払って打つ、もしくはアッパー軌道を意識した方がスピン量が安定し、飛ぶ弾道を打ちやすい。打点を色々変えて打ってみると、フェース上部のややトウ側で捕らえた時、「高打ち出し、低スピン」の飛ぶ弾道が打てた。

スイートエリアの広さに関しては平均的だが、ヘッドの挙動が安定しているので、オフセンターに当たりづらい。スイング軌道が不安定でもミート率が上がりやすいので、直進性の高い弾道が打ちやすい。

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キャロウェイ
発売日:2008/02/15 オープンプライス