マーク金井の試打インプレッション

クルーズ HAMMER ドライバー

2009/10/06 10:15

打ってみると?

試打クラブは10.5度の純正Rシャフト(HAMMER 5)と、9度の純正Sシャフト(HAMMER 6)。HAMMER 5は50g前後で長さが45.75インチ。対して、HAMMER 6は60g前後で45インチ。重量で長さが0.75インチ異なる。HAMMER 5のRシャフトはワッグルすると手元側のしなりが大きめ。HAMMER 6のSシャフトは手元側がしっかりしている。振動数はHAMMER 5のRが228cpmで、HAMMER 6のSが250cpm。硬さの違いが明確に出ている。クラブ重量はHAMMER 5(R)が293.8gでバランスがD0。HAMMER 6(S)が309.8gでD1。ヘッドスペックは、10.5度のリアルロフトは12.75度でフェースアングルは+0.75度。9度はリアルロフトが10.25度でフェースアングルが-0.5度というもの(数値はすべてアナライズ計測)

まずは10.5度から打って見ると・・・見た目通り高い弾道で軽いフェード。打ち出し角度が高く、そしてスピンもやや多め。センターシャフトのパターが引っかかりづらいのと同じで、ドライバーもFPが大きくなってくるとつかまり過ぎない。また、重心距離も見た目ほど短くないのだろう。ダウンからインパクトにかけてヘッドがゆったりと返るタイプだ。スピン量から考えると、重心位置はそれほど低くなさそうだ。

そして印象に残ったのが振り心地。大型ヘッドだが、FWが大きい分だけシャフトと重心位置のズレが小さい。この効果でシャフトの延長線でボールを捕らえるイメージでスイングできる。ミート率をアップさせやすいドライバーだ。シャフトは切り返しで手元側が大きくしなり、インパクトゾーンでは先端側のしなり戻りが大きい。いわゆるダブルキックタイプで、ゆったり振るとタイミングが取りやすいし、ヘッドの走りっぷりも良くなる。手元側のトルクが大きめなので、球筋を打ち分けづらいが、反面、スイングの乱れをシャフトが吸収してくれる。シャフトでも左右の曲がりを抑えられる。

弾道計測すると、打ち出し角は16~17度、スピン量はリアルロフトの多さも影響し、芯を喰った時で2800~3000回転。高い球でキャリー重視の弾道になった。9度のHAMMER 6(S)はシャフトのセッティングが異なることもあって、こちらは低スピン弾道が打ちやすい。打ち出しは14.5~15.5度と高めだが、スピン量は2400~2800回転。シャフト先端側がしっかりしていることもあって、フェース上部で捕らえやすいことが、スピン減少につながっていると思われる。また、こちらはトルクが少なめで、手元側も硬めのセッティング。シャフトも0.75インチ短いこともあって、しっかり叩いていける。

どちらもFPが大きい分だけ、スイング中にヘッドの挙動が安定しているのが手に伝わってくる。センターシャフトのパターを振った時のような、野球のバットを振ったようなフィーリングでスイングできるドライバーだ

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クルーズゴルフ
金槌のイメージで叩けるドライバー
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