PING K15ドライバー
2010/09/07 10:00
構えてみると?
PGAツアーで人気があるからだろう。「PING」と言えば、アスリートブランドのイメージが強いが、今回試打する「K15」はアスリート向けではない。飛距離を求めるシニア、パワーのあるレディス、そしてスライスの度合いを抑えたいアベレージゴルファーを意識したモデルで、手にとった瞬間にそれが分かる。ヘッド体積はルール上限の460CC。フェースが大きいだけでなく、ヘッドは後方に膨らんでいる。投影面積が非常に大きく500CCぐらいに感じる。フェース厚は約58ミリと、ややディープだ。
そして目を引くのがリアルロフトの多さと、強いフックフェース。アドレスするとフェース面がしっかり見えて、フェースは左を向いている。フッカーにはつかまり過ぎる怖さがある反面、ボールが上がりづらいスライサーにとっては安心感溢れる形状。またヒール側にボリュームをつけることで重心アングルを大きくしようとする意図も窺える。
カラーリングもかなりユニーク。シニア層を意識しているのだろう。クラウンこそオーソドックスな黒だが、ソールとフェースはど派手な金色(ゴールド)。アメリカンテイストではなくアジアンテイストである。
シャフト標準で三菱レイヨン製のバサラ グリフィンが装着。シャフト重量はライトとRには40g台、Sには50g台となっている。グリフィンはつかまりの良さで定評あるシャフト。ヘッドだけでなくシャフトでもドローを打たせてやろうとする意図が窺える。投影面積が大きなヘッドに、軽量でつかまりシャフトの組み合わせ。ヘッドもシャフトもスライサー向けドライバー。どれぐらいドローが打ちやすいのかじっくりテストしてみたいと思う。