フジクラ Motore Speeder VC.2
2010/12/13 18:15
構えてみると?
フジクラのモトーレスピーダーVCシリーズの第3弾がVC.2シリーズ。他のVCシリーズ同様、このモデルにも3軸織物繊維と4軸織物繊維を組み合わせた7軸テクノロジーを手元側に採用している。
スペックを計測してみて目に付いたのが、振動数に対してセンターフレックス値がやや低めなここと。振動数はアフターマーケット用シャフトとしては平均的だが、センターフレックス値の4.38kgというのは平均よりもやや軟らかめ(VC6.2-S)。スペック的には、手元側が軟らかめに設定されているだけでなく、センター付近の剛性もやや低いことが伺い知ることができる。カタログには中元調子と記されているが、数値的には手元側だけでなく中間部分もしなりやすいシャフトであることがわかる。
今回はR、S、Xと3本計測したが、RとSはやや軟らかめの設定なのに対し、Xはそれほど軟らかめの設定ではない。RとSのセンターフレックス値の違いは0.29kgなのに対し、SとXのセンターフレックス値の違いは0.6kgもあった。RやSと比較すると、Xはセンター剛性が明らかに高められている。Xは「プロユース」を考慮し、ハードに仕上げているんだろう。