マーク金井の試打インプレッション

ダンロップ Miyazaki KUSALA

2011/03/08 10:00

シャフトの挙動

まずは中間モデルのブルーから試打。ワッグルすると中間部分がクイッと小さくしなる。実際に打ってみてもトップからダウンの切り返しで中間部分がクッと小さくしなり、一瞬間をおいてからややスローにしなり戻る。ヘッドがアッパーに動く感じも控えめだ。シャフトでヘッドを走らせたい人には物足りなさを感じるが、自分のパワーでヘッドを走らせたい人にとっては「シャフトが出しゃばらない」感じが心地良い。「弾き」か「粘り」かと聞かれると、「粘り」のフィーリングが強くしっかり叩ける。パワーがある人にはシャフトの軌道をつかみやすいので、しっかり叩けるし、球筋も打ち分けやすい。

続いて、先中調子のシルバーを試打。こちらはブルーと違って手元から中間が硬く、先端が軟らかい。ブルーに比べると捕まりが良く、ボールも少し上がりやすい。ただし、先端側の挙動はそれほどシャープではない。こちらもシャフトの挙動は控えめ。シャフトの走り感を求める人よりも、自分のパワーで打っていきたい人向けだ。先中調子は好きだけど、ヘッドが走りすぎないシャフトが好きなハードヒッターと相性が良さそうだ。

手元調子のブラックは前の2本としなり感が異なり、切り返しで手元側がグニャリとしなる。そしてダウンからインパクトにかけてはややスローだがシャフト全体が強くしなり戻り、力強くボールを捕らえることができる。「粘り」よりも「弾き」を感じ取れる。また、ヘッドがアッパーに動きにくいから、3本の中では打ち出し角が低め、そして低スピン弾道が打ちやすい。風に強い球を打ちたい人、キャリーだけでなくランでも飛距離を稼ぎやすく仕上がっている。

「miyazaki Kusala」シリーズすべてに共通しているのは、シャフトが動き過ぎないこと。シャフトの挙動が極めてニュートラルで、シャフトのバネ性も必要以上大きくない。軽く振ってヘッドスピードを上げることよりも、しっかり叩いた時に性能を引き出せるシャフトだ。

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