コンポジットテクノ ファイアーエクスプレス LIGHT 45
シャフトの挙動
シャフト試打で使うヘッドは、マグレガー マックテック DS101 ブルー。体積はルール最大級の460CC。ヘッド重量が調整できるタイプなので、ドライバーの長さに対応しやすい。今回は表示ロフト9度のヘッドを使用して試打に臨んだ。
まずは軟らかい方のF2から試打。ワッグルするとシャフト全体がムチのように大きくしなり、センター部分が軟らかいことも手に伝わってくる。実際に打ってみても切り返しでシャフトの中間部分がグワーンと大きくしなる。手元側はそれなりにしっかりしているので、46インチでもヘッドの挙動が安定している。ダウンからインパクトゾーンではシャフト全体がムチのようにしなり戻る。ヘッドスピードを40m/s以下でゆったり振ると、設計意図通りスピーディーにしなり戻ってボールが高く上がる。他方、ヘッドスピードを43m/sぐらいに上げて打つと、シャフトのしなりがワンテンポ遅れてしなり戻る。結果、フェースの上側に厚く当たりやすく、低スピン弾道を打っていきやすい。ヘッドスピードによってしなり戻るスピードが変わってくるのが特徴的だ。
弾道計測してみても、遅いヘッドスピードだと高い打ち出し角で、スピンも適度。ヘッドスピードを43m/sぐらいに上げると、低スピン弾道になった。硬い方のF1を試打してもフィーリングはほぼ同じ。体感的にはF2よりも0.5フレックスぐらい硬い感じになっているが、それでもアフターマーケットのシャフトの中では非常に軟らかい。ドライバーのヘッドスピードが36m/sぐらいあれば十分使いこなせるだろう。
ファイアーエクスプレス LIGHT45は、とにかく切り返しでシャフトのしなりが大きい。そしてしなりが大きい割にはヘッド挙動が安定している。軟らかいシャフトを使ってみたいが球が左右にブレるのは困る。そんな欲張りな熟年ゴルファー、レディスゴルファーと非常に相性が良いシャフトだ。