マーク金井の試打インプレッション

プロギア iD435ドライバー

2011/06/28 10:00

打ってみると?

試打クラブのスペックはロフトが9.5度。シャフトは純正M-43(S)。リアルロフトは9.25度でフェースの向きは-0.5度。アドレスするとフェースがビシッと目標を向き、ロフトがかなり立った感じに見える。フェース厚は53ミリ。ヘッドが小ぶりなのでフェースは薄べったくは見えない。重心距離はメーカー値で35.5ミリとかなり短めだ。

シャフトはワッグルすると中間部分がやや大きめにしなる。振動数は263cpm。アスリート向けだけあって、アフターマーケット用のSとほぼ同じ硬さ設定だ。長さはヒールエンド計測で約45インチ(メーカー値は44.75インチ)。クラブ重量は315.8gでバランスはD2となっている。(数値はすべて実測)

アイアンでウォームアップしてから打ってみると「スパーン」とやや低めのインパクト音。低い弾道でボールは前に前に飛んで行く。リアルロフトが少ないことに加え、ヘッドがアッパーに動かないこと、そして低重心が影響しているのだろう。打ち出し角が低く、そしてスピンが非常に少ない。

ヘッドスピード45m/sぐらいで打ってみると、低めの放物線弾道。弾道計測器でスピン量をチェックしてみると・・・フェースセンターで捕らえても2500~2700回転。ちょっと上側に当たると1800~2200回転ぐらいまでスピンが減った。見た目通り、叩いても吹き上がらない。ボールをやさしく上げたい人には非常にハードな反面、低スピンを求めるハードヒッターにはイメージ通りの弾道がやさしく打てる。

操作性も非常に良くて、わざとアウトサイド・イン軌道に振ればスライス、インから煽って打てばフックが打てる。ちなみに、ストレート弾道を打つつもりでスイングすると、軽いフェード。重心アングルが小さめなのでヘッドが必要以上に返り過ぎないのだろう。

シャフトは典型的な粘り系。トップからダウンの切り返しで中間部分がやや大きめにしなり、ゆっくりしなり戻る。インパクトゾーンでヘッドが走り過ぎないので、叩きにいった時でも捕まり過ぎない。

「iD435」は見た目通り、典型的なアスリートモデル。アベレージゴルファーにはかなり手強いが、スピンを減らして飛距離を稼ぎたいハードヒッター、キャリーよりもランで飛距離を稼ぎたい中・上級者にとっては、「やさしく」イメージ通りの弾道打てる頼もしいドライバーである。

クラブを計測してみると?≫
1 2 3 4 5
プロギア
まだまだ元気な50代へ
発売日:2010/12