マーク金井の試打インプレッション

つるや ワンサイダー SE

2007/10/02 10:00

クラブを計測してみると?

弾道測定器アキュベクターを使い、ロフト10.5度/オリジナルシャフト(S)で計測開始。バックスピン量2350回転、高弾道の軽いドローと飛ばすのに理想的な値となった

試打クラブは10.5度の純正Rシャフトと、純正Sシャフト。長さは45インチ。総重量は純正Rが296.3グラムで純正Sが298.3グラム。リアルロフトは12度前後で、フェースアングルは約1度フック(いずれも実測)。市販ドライバーの中では平均的な数値。アスリートよりもアベレージゴルファーを意識したスペック。シャフト硬度の目安となる振動数は純正Rが228cpmで、純正Sが241cpm。ワッグルするとシャフト中間部分がしなりやすい。

まずは10.5度の純正Rから打ってみると・・・フルチタンならでは心地良い反響音とともに、1発目から強めのドロー弾道。弾道はかなり高め。重心アングルが大きいからだろう。ダウンからインパクトにかけてヘッドが勝手にターンしたがる。ストレート弾道を打つつもりでスイングしても強めのハイドロー弾道。逆に言うと、低く抑えたフェードを打つのが難しい。無理にフェードを打ちに行ったらプッシュアウトになった。

Sシャフトに持ちかえても、ドロー弾道が打ちやすい。Sだとシャフト手元がしっかりしているが、オートマチックで捕まった球が打てる。弾道はこちらもかなり高めだ。弾道計測すると、打出し角が15~17度と高めで、スピン量は2500~2800回転。ヘッドスピードを45m/s以上に上げると高く上がり過ぎる時もあるが、ヘッドスピード40m/s前後だとちょうどいい高さ。キャリーとランで飛距離を稼げた。ただし、インからあおって打つと、途端に強いフック球やチーピンが出やすくなる。

スイートエリアも見た目通り広め。重心の深さと相まって打点位置がバラついても、距離の落ち込みが少ない。また、シャフト先端側がしっかりしているのでヘッド挙動も落ち着いている。操作性が高いタイプではないのでドロー、フェードを打ち分けるのは難しいが、とにかく捕まった球を打ちたい人には、期待を裏切らない仕上りだ。

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つるや
関西の老舗メーカーから奇抜なヘッドが登場
発売日:2007/09