マーク金井の試打インプレッション

クリーブランド ランチャー スーパーライト290 ドライバー

2011/08/16 10:00

打ってみると?

試打クラブはロフト9度。シャフトはメーカー純正の「アクションライト5.0」。フレックスはS。スペックを計測してみると、9度表示でリアルロフトが11.75度。見た目通りロフトはかなり寝ている。フェースアングルは実測+0.5度。見た目よりはフックフェースの度合いが控えめだ。長さは表示、実測とも45.875インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は300.7gでバランスはD2.5。

シャフトの硬さの目安となる振動数は254cpm。ワッグルするとシャフト全体が大きめにクニャッとしなる。打ってみると「シュパーン」という中金属音とともにやや高めの弾道。インパクト音が心地良く手に伝わる。打ち出しは高めて低スピン弾道。ヘッドは見た目通り、低重心効果で低スピンの放物線弾道が打ちやすい。いい感じで球をとらえると、スピン量は2400~2700回転。

一方、球筋は見た目ほどではなく、真っ直ぐ打つつもりでスイングしたらストレート弾道になった。フックフェースだが、スライサーへのお助け要素は少ない。重心距離が長いのだろう。インパクトゾーンでヘッドが返りづらく感じる。フックフェースではあるが、ヘッドはスライスを軽減するタイプではない。シャフトは典型的な粘り系。切り返しでシャフト全体がムチのように大きくしなり、ゆったりしなり戻る。ゆったり振るとインパクトゾーンで先端側が鋭くしなり戻り、ヘッドの加速感を味わえる。

リアルロフトが多いが、低スピン弾道が打ちやすく放物線弾道で飛距離を稼げる。スライサーのお助け要素は少ないが、視覚的に強めのフックフェースなことを考えると、フッカーよりもスライサーの方が相性が良いドライバーだ。

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クリーブランド
「ライト・ウェイト・テクノジー」で軽量化を実現
発売日:2011/03/12 オープンプライス