ダンロップ スリクソン ZR-700 ドライバー
2007/08/07 10:00
打ってみると?
試打クラブは表示10.5度には純正SRシャフト、表示9.5度には純正Sシャフトが装着。どちらも長さは44.75インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は純正SRが314.6グラムでD1。純正Sが317.8グラムでD2というもの。アスリート向けブランドだけあって、市販ドライバー中では重めの部類だ。硬さの目安となる振動数はSRが243cpmでSが258cpm。こちらも、アベレージ向けに比べるとハードな仕上がり。ワッグルすると手元から中間部分がクイッと少ししなる。
まずは10.5度SRから打ち始めてみると・・・球離れが遅めの心地良い手応え。ボールが一瞬フェースに吸い付き、それから気持ち良く飛び出す。そして、見た目通りスピンは少なめの弾道。ZR-600同様、低重心設計。フェース中央付近で捕らえると2600回転前後。放物線弾道が打ちやすく、キャリーとランで距離を稼げる。普段スピンが多くて吹き上がりを抑えたい人には、やさしく飛ばせる仕上がりだ。シャフトは切り返しでやや大きめにしなってくれる。
続いてS。こちらもヘッド特性は同じだが、シャフトの剛性感が高く、トルクも少ない。自分の意志がダイレクトにヘッドに伝わり、アイアン感覚でドロー、フェードを打ち分けられる。コントロール性が非常に高い。反面、挙動が非常にシャープなので、悪い動きも容赦しない。スイングがしっかりしているプロ、上級者には問題ないが、中級者以下にはじゃじゃ馬っぽく感じるかも知れない。そして、操作性の高さと引き替えに、体積のわりにはスイートエリアは広くない。左右のミスを減らしたい人向け「WR」をラインアップに加えたことで、ZRはよりプロ、上級者指向のキャラクターを強く打ち出した感じがする。