マーク金井の試打インプレッション

ダンロップ スリクソン Z-TX TOUR P420 ドライバー

2011/10/11 10:00

打ってみると?

試打クラブは9.5度のSシャフト。シャフトはmiyazaki Kusalaシリーズの新シャフト、Indigo(雪)。クラブ重量は318.7gでバランスがD3。70g台のシャフトが装着されているわりにはやや軽めだ。長さは45.5インチ(ヒールエンド法で計測)。硬さの目安となる振動数は262cpm。ワッグルするとシャフト全体が小さめにしなる。ねじれ感は少なめだ(トルク値3.3度)。リアルロフトはプロモデルらしく少なめ。9.5度表示でリアルロフトが10度。フェースアングルもプロモデルだけあって-0.5度。スクエアフェースでフェースを目標に合わせやすい。

アイアンでウォームアップ後、1球目からしっかりフルスイング。打感はソフトでインパクト音も「パスーン」と中低音。ボールを包み込む手応えとともに、ボールは低めの弾道で前に前に飛んで行く。スピン量はかなり少ない。フェースやや上側で捕らえると、軽いフェード弾道でスピン量は1900~2300回転。ヘッドピードが遅いとボールが浮かない怖さがある反面。アゲンストでも強い球が打てる。スリクソンZR30同様、低スピン弾道をオートマチックに打っていける。予想通り、操作性は非常に高い。重心が浅いのでフェース面を感じやすく、ダウンからインパクトにかけてヘッドをコントロールしやすい。フェード、ドローだけでなく、スライス、フックも打ち分けやすい。

Indigoシャフトはシャフト全体がしなるが、しなり量は控えめ。先端側の剛性がしっかりしているのでヘッドはアッパーに動きづらく、シャフトの特性としては捕まりを抑えられている。しなり戻りはそれほどシャープでないので、ゆったり振るよりもしっかり叩きたい人の方が扱いやすいだろう。ヘッドもシャフトも見た目通りかなりハード。ヘッドスピードが速く、そしてスピン量が多くて飛距離をロスするハードヒッター御用達ドライバーだ。

クラブを計測してみると?≫
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ダンロップ
小ぶりヘッドで操作性が高い
発売日:2011/09 オープンプライス