マーク金井の試打インプレッション

ロイヤルコレクション SFD Black ドライバー

2011/10/25 10:00

打ってみると?

試打クラブはロフト9.5度で、シャフトは純正S(FUBUKI MD60)ワッグルすると手元がしっかりしていて、中間部分がしなる。三菱レイヨンのFUBUKIのロゴが入っているが、ロイコレ用に仕様変更されているようだ。振動数は257cpm、市販ドライバーのフレックスSの中では、やや硬めの部類。長さは45.75インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は304.4gでバランスがD1。

ヘッドスペックは表示9.5度でリアルロフトが9.75度。表示とリアルにほとんど差がない。フェースアングルは-1度。ほんの少しオープンフェースなので、アドレスするとフェースがピシッと目標に向く。

アイアンでウォームアップしてから打ってみると・・・「カキーン」とやや残響音が少ない金属音とともにストレート弾道。つかまりはニュートラル。ヘッドがアッパーに動きやすいこともあって、リアルロフトが少ない割にはボールが適度に浮いてくれる。スピンが少なめなので、キャリーとランで飛距離を稼いでいける。

フェースセンター付近で捕らえると2400~2800回転ぐらい。低重心効果に加え、リアルロフトが少ないことが影響しているのだろう。低スピン弾道がオートマチックに打てる。見た目よりも吹き上がりを抑えた弾道が打ちやすい。操作性はオートマチック系。見た目通りヘッドがシャープに動く感じはなく、球筋を操ることよりも直進性が良い弾道を打ちやすい。スイートエリアは見た目通りに広く、ミスヒットに強く仕上がっている。

シャフトは切り返しで中間部分のしなりを感じるタイプ。オリジナルのFUBUKIが手元調子に対して、このSFDブラックに装着されたFUBUKIは中調子だ。インパクトゾーンでは中間から先端にかけてしなり戻り、ヘッドがアッパーに動く。また、スイング中にトルク(ねじれ)を適度に感じるので、ダウンスイングではタイミングが取りやすい。

スライサーにとってのお助け要素はないが、直進性が良い球が打ちやすい。そして、見た目よりも低スピン弾道で飛距離を稼げる。軽いクラブはちょっと物足りないゴルファーにも非常に相性が良いドライバーだ。

クラブを計測してみると?≫
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ロイヤルコレクション
飛距離重視のオールラウンドタイプ
発売日:2011/09 オープンプライス