ダンロップ ゼクシオ セブン ドライバー
打ってみると?
試打クラブは9.5度。シャフトは純正のMP-700のS。ヘッドを計測してみると、見た目通りフェースアングルは?0度。完全なスクエアフェースだ。対して、リアルロフトは11.25度。アベレージゴルファーを意識し、やや多めの設定である。
硬さの目安となる振動数は239cpm。前作に比べると手元側が明らかに軟らかい。トルクは5.6度。こちらも前作よりも1度増えた。シャフトがねじれやすくなっている。ワッグルすると手元から中間部分にかけてしなりを感じやすい。クラブ重量は286.7gでバランスはD2。45.5インチの長さを考えると、市販ドライバーの中では軽めのドライバーだ。
まずは軽めに打ってみると・・・「カキーン」と、ゼクシオならではの爽快な金属音とともにボールは力強く前に飛んでいく。従来モデル同様、6代目も打球音がすこぶるいい。そして低重心効果なのだろう。前作よりもスピンが少なく、放物線弾道。メーカーの意図通り「高く強く突き進む」弾道をオートマチックに打てる。弾道計測してみると、フェースセンター付近で捕らえた時にスピン量が2200~2600回転。打ち出し角度は15~17度。インパクトゾーンでヘッドがアッパーに動きやすいので、高弾道を打っていきやすい。今回はスピンを減らして飛距離アップを狙っているのが窺える。
球筋はストレートに打つつもりで球筋は軽いドロー。スクエアフェースだがヘッドが返りやすので、捕まった球は打ちやすい。スライサーがドローを打てるほどではないが、捕まりはいい。シャフトの挙動はガラッと変わった。従来モデルは手元が硬かったが、7代目は切り返しで手元がしなる。タイミングがずいぶんと取りやすくなっている。また、0.5インチ短くなった分だけ長尺が苦手な人にも振りやすく仕上がっている。
試打して印象に残ったのがクラブの軽さ。ヘッド重量は増したが、0.5インチ短い分だけ振った感じは前作よりも軽く感じる。ゼクシオが想定するアベレージゴルファーとは団塊の世代、即ち「60歳以上」なのかも知れない。7代目のゼクシオは、60歳以上のアベレージゴルファーにとって、前作よりも「振りやすく」、そして低スピン弾道で飛距離を稼げるドライバーだ。