マーク金井の試打インプレッション

グラファイトデザイン ツアーAD BB

2012/02/07 12:15

打ってみると?

シャフト試打で使うヘッドはニッケントのリボルーバー4DX。体積はルール最大級の460cc。ネジを回すだけでシャフトが脱着出来る。同一ヘッドでシャフトを打ち比べられるので、シャフトの試打にはもってこいのドライバーである。60g台のSだけはナイキのVRプロリミテッドエディションを使用した。

まずは一番ソフトスペックなBB-6SR打ってみた。ワッグルすると手元側がしなる。SRということもあって、強い負荷をかけるとしなり量は多めだ。実際に打ってみると‥‥トップからダウンの切り返しで手元側がクイッと大きくしなり、ダウンからインパクトにかけてはシャフト全体がややゆったりしなり戻る。ヘッドだけがピュッと走る感じがないので、捕まるタイプではない。ゴルファーがイメージするよりもヘッドがやや遅れてくるので、左のミスが出づらい。

また、ヘッドがアッパーに動きづらいのでフェースの上側で球を捕えやすく、オートマチックに低スピン弾道を打っていきやすい。BB-6Sに持ちかえても印象は変わらない。こちらはフレックスが硬い分だけ剛性感が増すが、切り返しでは手元側がしなり、ダウンからインパクトにかけてのしなり戻りややや遅め。ハードヒッターが叩きに行った時でも引っかかりづらく仕上がっている。BB-7Sになるとさらに硬さが増し、打ち出しが低めで低スピン弾道が打ちやすい。

BBシリーズに共通しているのは、手元調子で中間部分の剛性がやや高め。しなり戻りがややスローに感じるからだろう。3本とも弾き感よりも粘り感を感じるシャフトに仕上がっている。

低めの弾道で風に強い低スピン弾道を打ちたい。ここ一番で引っかけ、チーピンのミスを軽減したいフッカー。そして逆球を打ちたくないフェードヒッターにも相性がいいシャフトだ。

適正ヘッドスピードは
BB-6SR:42~45m/s
BB-6S:45~48m/s
BB-7S:46~49m/s

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グラファイトデザイン
シャフト挙動が安定し操作性と方向性を向上
発売日:2011/11 参考価格: 42,000円