マーク金井の試打インプレッション

クレイジー ロイヤルデコレーション

2012/06/05 10:00

打ってみると?

まずはRから試打。ワッグルすると手元側が大きく、クニャックニャッとしなる。先端側のしなりも大きめだ。

実際に打ってみても‥‥切り返しで手元側のしなりを大きく感じる。メーカー側は中調子と謳っているが、シャフトの挙動は手元調子である。試打して強く印象に残ったのがダウンからフォローでのシャフト挙動。普通、切り返しで手元側が大きくしなるとヘッドが戻ってきづらいのだが、ロイヤルデコレーションにはそれがない。と言うよりは、しなり戻りの加速感がスピーディー。軟らかいのに全然振り遅れ感が無く、インパクトでしっかりボールを叩ける。

シャフトのバネ性が非常に高いので、しなりのエネルギーでヘッドをタイミング良く加速でき、シャフトでヘッドスピードを上げられる。Sに持ちかえても挙動は変わらない。一般的なSシャフトに比べると拍子抜けするぐらい軟らかく感じるが、こちらもしなり戻りの加速感が強烈。振り遅れないでしっかり振り抜ける。そして46インチの長さを利用して、効率良くヘッドスピードを上げられる。そして、R、Sともシャフト先端側の挙動は捕まり重視のセッティング。先端側が軟らかく、ムチのようにしなるので大型ヘッドでも捕まった球を打っていきやすい。

弾道計測してみると、長尺効果、弾き感の良さでボール初速が上がっている。そして先端側が軟らかいわりにはスピンが少ない弾道が打ちやすかった。これまでのクレイジーと比べ、このロイヤルデコレーションは「なんだこれは」ってぐらいシャフトが軟らかい。にもかかわらずクレイジーならではの弾き感を体感できる。感性に訴えかけることにも妥協がなく、打感も心地良い。しなるシャフトが好きな人、シャフトで飛距離アップを狙っている人には期待に応えてくれるシャフトだ。

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