フォーティーン CT-112 ドライバー
打ってみると?
試打クラブはロフト9度。シャフトはメーカー純正の「MD350id」、フレックスはS。スペックを計測してみると、9度表示でリアルロフトが9.75度。フェースアングルは+2度。数値はフックだがアドレスするとフェースは真っ直ぐ目標を向く。長さは表示47インチで実測値が47.25インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は303.1gでバランスはD6。長尺にしては珍しく、持つとヘッドの重量感を感じる。シャフトの硬さの目安となる振動数は249cpm。ワッグルすると手元が硬めで中間部分がクイッとしなる。
アイアンで入念にウォームアップしてから「CT-112」に持ち変えて打ってみると・・・「シュパーン」と弾き感の良い金属音とともにボールが素早く飛んでいく。長尺効果でヘッドスピードが上がっているんだろう。ボール初速が出るタイプだ。それでいて、長尺ドライバーにありがちな「ヘッドの当たり負け感」も感じない。インパクトの力強さも兼ね備えている。しっかり振り切れるパワーがあれば、かなり飛距離を稼げる。
少し気になったのがクラブの重さ。47インチで総重量が300gを超えている。振り切るためにはある程度のパワーが求められる。試打したSシャフトの場合、ヘッドスピードは44m/s以上は必要だろう。
ヘッドの挙動はニュートラルで真っ直ぐ打てばストレート弾道。ただし47インチもあるので操作性は高くない。球筋を打ち分けることよりも、オートマチックにフェアウェイに運ぶタイプだ。弾道計測してみると・・・打ち出しがやや低めで、低スピン弾道。いい感じで捕えると打ち出し角は11~12度、スピン量は2200~2600回転。ヘッドはスピンが少ない球が打ちやすく、キャリーとランで飛距離を稼げた。
シャフトは手元と先端が硬く、中間部分が切り返しでクイッとムチのようにしなる。典型的な粘り系シャフト。トルクも適度にある。ヘッドを走らせることよりも、タイミングの取りやすさを意識したシャフトだ。
長尺効果でヘッドスピードを上げて飛ばせるなけでなく、ヘッドの飛びのポテンシャルも高い。タイミング良く振り切れるゴルファーが使えば、かなりの飛距離アップが狙えるだろう。そして軽量ではないので、パワーがある中・上級者にも相性が良い長尺ドライバーである。