グラファイトデザイン ツアーAD SL-II
2013/05/07 10:00
シャフトの挙動
シャフト試打で使うヘッドは「テーラーメイド グローレドライバー」。ヘッドがやや軽めなので、長尺使用で使いやすく、シャフトが脱着出来るタイプだ。
まずは一番ソフトスペックである40g台のSL-4のRR2から試打。ワッグルすると手元から先端までムチのように軟らかくしなる。女性ゴルファーを意識しているのか非常に軟らかい。シャフトに合せてヘッドスピード35m/s前後で打ってみると・・・切り返しでシャフト全体が大きくしなり、ダウンからインパクトにかけてはシャフト全体が力強くしなり戻る。ムチのようなしなり感で、軟らかいのに頼りない感じはない。そしてトルクとしなりのバランスが絶妙なんだろう。しなり戻りのタイミングが取りやすく、ボールを芯で捕えやすい。
続いて50g台のSR。こちらは硬くなった分だけ手元剛性が上がっている。トップからダウンの切り返し出ではシャフト中間部分から先端にかけてしなり、ダウンスイング移行はシャフト全体がムチのように鋭くしなり戻る。こちらもシャフト自体は大きめにしなる粘り系だが、しなり戻りがスピーディー。インパクトゾーンではヘッドが小気味よく走ってくれる。
弾道計測すると、打ち出しは高めでスピンがやや多め。ヘッドスピードが遅めの人が高弾道キャリーボールが打ちやすい。シャフト先端が動くタイプなので捕まりの良いシャフトである。今回は45.5インチでテストしたが、どちらかというと45インチ以上の長尺に仕上げるよりも45インチ前後の方が扱いやすそうなシャフトである。