フォーティーン GelongD CT-214 ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはロフト9度。シャフトはメーカー純正の「MD350JD」。フレックスはS。スペックを計測してみると、9度表示でリアルロフトが8.5度。フェースアングルは-1.75度。見た目通りリアルロフトが非常に少ない。長さは表示47.75インチで、実測値が47.25インチ(※ヒールエンド法計測)。クラブ重量は304.6gでバランスはD8。持つとクラブの重量感を感じる。シャフトの硬さの目安となる振動数は246cpm。ワッグルすると中間部分がクイッとしなる。
振り遅れないようにタイミングを意識してスイングすると・・・「カキーン」と弾き感の良い金属音とともにボールが素早く飛んでいく。長尺効果でヘッドスピードが上がり、ボール初速もしっかり出て入る。リアルロフトは少ないがボールもいい感じで上がる。CT-112 ドライバー同様、長尺ドライバーにありがちな「ヘッドの当たり負け感」も感じない。インパクトの力強さも兼ね備えている。
ただし振り心地はかなりハードだ。47インチ以上で総重量が304gというのは、振り切るためにはかなりのパワーが必要。長尺というと非力な人向けというイメージがあるが、この「GelongD CT-214 ドライバー」は完全にアスリート向け。振り切るためにはある程度のパワーが求められる。
ヘッドの挙動はニュートラル。直進性の高い弾道が打ちやすい。重心距離と重心深度のバランスが良いのだろう。弾道計測してみると・・・打ち出し角は10~12度ぐらいで、スピン量は2000~2600回転。CT-112 ドライバーよりもスピンが減った弾道が打ちやすく、キャリーとランで飛距離が稼げた。
シャフトは切り返しで手元側がしなり、インパクトゾーンでは先端側が大きめにしなり戻る。ダブルキックのような挙動で弾き感を味わえる。長尺効果で飛びをアピールするドライバーはいくつもあるが、この「GelongD CT-214 ドライバー」はパワーがある中上級者と非常に相性が良く仕上がっているドライバーである。