マーク金井の試打インプレッション

ヨネックス EZONE XP ドライバー

2013/11/26 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト9.5度。シャフトはメーカー純正の「EX300J」。フレックスはS。スペックを計測してみると、9.5度表示でリアルロフトが10.5度。フェースアングルは+0.5度(ノーマルポジション)。リアルロフトは平均的。クラブ重量は318gでバランスはD2.5。シャフトの硬さの目安となる振動数は256cpm。ワッグルすると中間部分がクイッとしなる。純正のSにしては硬めだ。

アイアンでウォームアップしてからXPに持ち替えて打ってみると・・・「パーン」と乾いたインパクト音とともにボールが高めに飛び出した。複合ヘッドなので音はやや控えめだがフェースの弾き感が良い。ストレートに打つつもりで軽いドロー弾道になった。

印象に残ったのが振り心地。318gと軽くないのに、気持ち良くフィニッシュまで振り切れる。カウンターバランスの効果なのだろう。ヘッドの重さが気にならない。そして手元側に重量感があるのでダウンスイングの軌道が実に安定し、ミート率が良くなるのだ。

ヘッドスピードを46~47m/sに上げて弾道計測してみると、打ち出し角は12~13度ぐらいで、スピン量は2400~2700回転。方向性が安定しているだけでなく、球の高さも揃っている。ヘッドの挙動が安定し、飛距離だけでなくフェアウェイキープもしやすいドライバーである。

シャフトは切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンではしなった分だけしなり戻る。しなり戻るスピードが適度なのでタイミングが取りやすい。ドライバーは軽い方が振りやすいというのが常識であるが、このXPはその常識を見事に覆してくれている。クラブが軽くないのに振り切りやすい。そしてカウンターバランス効果は手の軌道が安定するので、ミート率も良くなる。このXPはドライバーに苦手意識を持っている人には、ミスを減らせるだけでなく飛距離アップが期待できるドライバーである。

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ヨネックス
発売日:2013/11/26 参考価格: 46,440円