ピン i25 ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブは9.5度の純正Sシャフト(PWR65)。ワッグルすると手元側が硬めだ。振動数は260cpm。i20よりは少し軟らかくなっているが、それでも市販ドライバーの中ではかなり硬めの部類である。45.25インチでクラブ重量が318.7g。バランスはD3。重めのヘッドが装着されているのでヘッドが効いている。ノーマルポジションでアドレスするとフェースが開く方向に少し回転するため、フェースがやや開いた感じに見える。
アイアンで入念にウォームアップした後、1発目からしっかり振り抜くと、ストレートから軽いフェード弾道。オープンフェースなのが影響していて、見た目通り左に飛びにくい。ただし右にスッポ抜ける感じはなく、見た目よりはボールがつかまる。
弾道は低スピンの放物線弾道。打ち出し角は12~13度でスピン量は2100~2600回転。i20よりもさらに低スピン弾道が打ちやすい。キャリーとランで飛距離を稼げ、ハードヒッターほど飛距離を稼げるドライバーである。インパクトの手応えは硬めで、打球音は控えめ。球離れが遅めなので、それなりに球筋を打ち分けられる。
スイートエリアは見た目通り広く、アスリート向けの中ではミスに対する許容範囲が広い。ただし、重心距離が長いのでテークバックでフェースを開いてしまうと、球を捕まえるのが難しい。フッカーやボールをしっかり捕まえる技術がある人の方がイメージ通りの弾道を打ちやすいだろう。
シャフトは振動数が示す通り硬めだ。切り返しで中間部分が小さめにクッとしなり、スピーディーにしなり戻る。ゆっくり切り返すよりも、素早く切り返す人の方とタイミングが合いやすいシャフトだ。
i20に比べると、さらに低スピン弾道が打ちやすく飛び指数がアップしている。ただし、使いこなすにはある程度のパワー、そして球を捕まえる技術が求められるだろう。弾道調整機能が付いているが、ヘッドの特性を考えると、スライサーよりもフッカーと相性が非常に良いドライバーである。