マーク金井の試打インプレッション

タイトリスト VG3ドライバー(2014年)

2014/04/08 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正のVG50のSR(三菱レイヨン製)。シャフトはアスリートゴルファーよりもアベレージゴルファーを意識しているのだろう。SRにしてはやや軟らかめだ。中間部分がクイッと大きめにしなる。振動数は241cpm。クラブ重量は288.8gでバランスはD1.5。長さは実測で46インチ(メーカー値46ンチ)。

アイアンで軽くウォームアップしてから3代目のVG3を打ってみると・・・「スパーン」と中金属音とともにボールが素早く飛んでいく。派手な音ではないがボール初速が出てくれる。ヘッドとシャフトのマッチングが良いのだろう。1球目から芯を喰って飛距離が伸びた。

またボールの捕まりがよく、ややフックフェースで、実際に打つとドローが打ちやすい。ダウンからインパクトにかけてイメージ通りにヘッドが返ってくれる。前作同様、重心距離と重心深度のマッチングが良いのだろう。前作同様、捕まりは平均点を上回る。

弾道計測してみると、打ち出し角度は13度前後。スピン量は2400~2700回転。伸びのある中高弾道でキャリーとランで飛距離を稼げた。ストレート弾道を打つ感じでスイングすると軽いドロー弾道。フェースのやや上側で捕らえるとスピン量が2200回転前後になってキャリーとランで飛距離を稼げる。シャローフェースだが、低スピン弾道が打ちやすい。

シャフトは中間部分がしなる粘り系でタイミングが取りやすい。トルクも適度なので追従性が高く、振り遅れづらい。トップからダウンの切り返しでシャフト中間部分がクイッとしなってくれるので、ダウンスイングのきっかけをつかみやすい。

基本的にはドローが打ちやすいが、弾道調整機能を使うと、フェース向きはほぼスクエアになってフッカーにも構えやすく、かつ扱いやすいドライバーにもなってくれる。

従来モデル同様、VG3は捕まりが良いドライバーであるが低スピン弾道が打ちやすくなっている分だけ飛距離性能がアップしている。調整機能がついたことで、スライサーだけでなくフッカーにもさらなる飛びの期待に応えてくれるドライバーだ。

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タイトリスト
発売日:2014/02/03 参考価格: 86,400円