藤倉ゴム工業 PLATINUM Speeder
2015/04/07 11:15
打ってみると?
シャフト試打で使うヘッドはテーラーメイドの初代グローレ。ロフトは9.5度。体積はルール最大級の460CC。試打シャフトは50g台のSなので、46.5インチの長さで組み上げた。 ワッグルすると、手元剛性が高いのが手に伝わる。加えて、シャフト全体のしなり幅もそれほど大きくない。先調子だがムチのような粘り感は控えめだ。
実際に打ってみてもシャフト全体の剛性感が高く、「軽くて硬い」フィーリングが手に伝わる。シャフトのしなり幅(たわみ量)が少ないからテンポ良く一気にフィニッシュまで振り切れる。先調子であるがしっかり叩けるし、叩いても引っかかるイメージ(感触)がない。軽さを活かして自分でヘッドスピードを上げていける(しっかり叩きたくなる)シャフトだ。あくまで個人的な感覚だが、シャフトのバネ性を少し抑えることで、しっかり叩けるようにチューニングしている感じがする。
そして、印象に残ったのが操作性の高さ。『PLATINUM Speeder』はしなり戻るタイミングがつかみやすく、軽く振っても、しっかり振ってもヘッドがイメージ通りに戻ってくれるのでミート率が安定している。
シャフトの特性的には切り返しで間を作るよりも(ゆったりスイングするよりも)、切り返しのテンポが早めの人の方がタイミングを取りやすいだろう。
振り遅れる感じがなく、切り返しからの加速感が強いので、軽さをいかしてヘッドスピードを上げていきやすい。軽めのシャフトでしっかり叩きたいゴルファー、長尺にしてヘッドスピードを上げたいゴルファーには、かなり魅力的なシャフトである。
【適正ヘッドスピード】
PLATINUM Speeder(5S):44~48m/s