テーラーメイド グローレ F2 レスキュー
2017/08/08 11:30
打ってみると?(弾道は)
試打クラブは#4で表示ロフト角は22度。シャフトは標準装着されるカーボン素材の「GL6600」のSフレックス。ワッグルすると手元の剛性が高く、中間から先端にかけてしなるのが手に伝わってくる。シャフトが軽いこともあって、クラブ全体が軽く感じる。
まずは軽めに打ってみた。「スパン」とやや低めの金属音とともに、ボールは高めに飛び出した。ストレートボールを意識してスイングすると、ストレートから軽いドロー弾道。ヘッドの挙動が落ち着いているので、イメージ通りの弾道が打ちやすい。
スピンがしっかりかかっており、フワッと上がってグリーンに止まりやすい球が打てる。ロングアイアンに比べると、やさしくボールが上がり、スピンが効いた弾道がオートマチックに打てる。
そして試打して感じたのが、ミスに対する強さ。左右方向はもとより、上下方向に対するミスに強い。フェースの下側で打っても弾きが強く、かつボールが上がりやすい。地面から打つ際、ややトップ気味に当たっても距離のロスが少なそうだ。
ヘッドスピードを41m/sぐらいに上げて弾道計測すると、打ち出し角は15度前後で、スピン量は4200~4800回転。同じロフト角のロングアイアンと比較すると明らかに弾道が高く、スピンも多めだ。
標準装着シャフト「GL6600」は、中間から先端のしなりが大きく、インパクトゾーンではヘッドが走る。ボールが上がりやすく、つかまりがいいシャフトだ。
ロングアイアンの代わりとしてすっかり定着しているユーティリティクラブだが、この「グローレ F2 レスキュー」はイメージ通りにボールが上がり、ミスに対する許容範囲も広い。グリーンまで残り180ydから200yd地点で、グリーンを狙いたいといったシチュエーションでは、大いに期待に応えてくれるだろう。